夕食を食べている時、下の子が通ってる習い事のスクールから電話がかかってきました。
先生(責任者)「授業中にお友達同士のトラブルの報告がありまして…相手側(被害者)のお子さんが〇〇(下の子)も加担していると言っています。私もその場にいなかったため、確認に時間がかかりまして…今頃になってお電話をしているのですが。」
え!?
私はもう一度先生に尋ねました。
「“〇〇(下の子)がやった”と言ってるんですか?」
私の電話でのやりとりを聞いて、一瞬で我が家の食卓に緊張が走りました。
先生は「はい。そのように報告を受けています。」と言いました。
嘘でしょ…ありえない…ありえない根拠もある…あるんだけど…。
私は受話器を保留にしないまま、下の子に尋ねました。
「習い事先でお友達と(度が過ぎた)悪ふざけしちゃったの?」
下の子は「えっ!?」と驚いた様子でしたが、すぐ「してない。ぜったいしてない!」と言いました。
私の目を真っすぐ見つめ、「信じてほしい」と本気で訴える目でした。
私は先生に下の子が悪ふざけをしない(悪ふざけが出来ない)理由を伝えました。
最近、下の子は習い事のクラス編成で授業時間と曜日が変わったこと。
時間と曜日が変わったので知っている「友達」がいないこと。(「知ってる子がいなくてつまんないなぁ」と言っていました)
3歳から始めてる習い事なのに、いままでそのような悪ふざけをしたことがなかったこと。(一人で勝手に練習を抜け出したことはあります)
曜日と時間が変わってまだ2回目なのに、「友達」もいない状態なのに、そして被害者の子がうちの下の子よりも2つ学年が上であることも疑問に感じました。(悪ふざけの内容にしては体格差がありすぎる…)
私は電話を夫に代わってもらい、下の子の隣に座ってもう一度確認しようとしました。
年長~1年生まで「問題行動」を起こした下の子です。
今でも忘れものはするし、宿題をしらばっくれて遊びに行くし、悪さを白状するときは蚊の鳴くような声で喋るし、お調子者だし、物事を真面目に取り組む時と取り組めない時の差が「二重人格なの!?」というくらい激しいけど。
私はこのトラブルについて、下の子は「シロ」だと思いたい…思いたいのに。
現在習い事先ではコロナ感染予防のため、保護者の「見学」が中止になっています。
だから私も「現場」を見ていません。下の子を信じたいのに!!「のに」の部分が私の心を邪魔します。
こんな時、私は下の子になんて声をかけたらいいんだろう。
「あなたを信じてる。」素直にそれが言えたらいいのに。なんで私は言えないの。どうして我が子を100%完璧に信じてあげられないの…
なんて声をかければいいのかグルグル考えているとき、ふっと思い出しました。
上の子が幼稚園に通っていた頃、お迎え後の園庭開放で子ども達を遊ばせていた時、当時私は「卒業対策委員」の係をしていたので係のお母さん達と打ち合わせをしていました。私はその時下の子(まだ未就園児)から目を離してしまいました。目を離した隙に下の子が花壇に植えていた苗を抜いてしまいました。「〇〇(下の子)がお花抜いちゃったーーー!!」と上の子や上の子のお友達が私の所へ言いに来ます。
「そんなことしちゃダメじゃん!!」
「〇〇(下の子)がお花抜いちゃったーーー!!」
「先生におこられちゃうよ!!」
数人の園児たちにわーわー言われ、固まる下の子。泣き出しそうな、でも何か意地になっているような顔をしていました。
私は下の子と目線を合わせ「お花抜いちゃったの?」と言いました。
意固地になっている下の子は何も言いません。
「先生の所に行って、お母さんと一緒に“ごめんなさい”しよう。」
そんなことがあったその日の夜。上の子と同じクラスのお母さんからLINEがきました。
「けめちゃん。今日園庭でけめちゃんが〇〇(下の子)に目線を合わせて“一緒にごめんなさいをしよう”って諭してる姿がすてきだったよ。けめちゃんっていいお母さんなんだぁ~って思ったよ。」
まさかそんなLINEがくるなんて。私と子どものやりとりを見てそんな風に思ってくれた人がいるなんて。
嬉しくて、嬉しくて、ちょっぴり恥ずかしいけど…やっぱり嬉しくて。
そんなことがあったな…と思い出し、私は下の子に言いました。
「お母さん、〇〇の一番の味方だから。さっきの“やってない“を信じてる。でも、もし〇〇が気付かないうちに誰かに嫌な思いをさせちゃったなら、その時はおかあさんも一緒に“ごめんなさい”っていくから。心配しないで。」
下の子は目にうっすら涙を浮かべながらうなずきました。そしてもう一度「やってない」と言いました。
詳しく話を聞くと下の子はそのトラブルの状況を見ていたそうです。かなり度が過ぎた悪ふざけだったらしく、鮮明に状況説明をしてくれました。
先生との電話対応をしつつ、下の子の状況説明を聞いていた夫はそのまま先生に伝えていました。
そして夫は「もう一度確認していただけませんか?それでも相手側のお子さんや親御さんが納得できない様子でしたら、直接お話合いをさせてください」と。
一旦電話を切り、少し暗い雰囲気の中その日の夕食は終わりました。
翌日。
再び習い事のスクールから電話がかかってきました。
再確認したところ、主任先生がトラブルの報告を聞き間違えていたことが判明しました
トラブルのが起きた際、近くにいた何人かにうちの子がいた。うちの子とは悪ふざけをしていないとのこと。
「うちの子は悪ふざけをしていた子ども達の名前を知らないと言っていますが、どうして被害者の子はうちの子の名前を知っているんですか?」と尋ねると、「以前同じ時間帯のクラスだったらしく、名前を知っていたそうです。」と。
え?何それ?関係ない人の名前だすんじゃないよ話がややこしくなるじゃん!!おかげでこっちは要らぬ“もらい事故”だわ
「相手側の親御さんも〇〇(下の子)が加担していると誤解されておりませんのでご安心ください。本当に申し訳ございませんでした。」と主任先生。
「〇〇(下の子)に代わってもらえますか?」と言われたので下の子に受話器を渡しました。
受話器の向こうで先生が「ごめんね。ごめんね。」と謝っている声が聞こえてきます。下の子は「うん…うん…」と返事をしていました。
親が「現場」を見ていないところで起きる子どものトラブルに対して、どのような心構え、対応をすればいいのか。
考えすぎて疲れました
お久しぶりのブログになってしまいました。。。
ブログが書けなかった間、ちょこちょこ…ちょこちょこ私のMPが削られていく出来事がありました
今はだいぶ回復してきましたのでブログに書いていけたらな…と思っております。
確かに「問題行動」を起こしてた子ですが、誰かをいじめたり、手を出したり、今まで対人関係でのトラブルはありませんでした。ピリピリ張り詰めたアンテナがぽきっと折れると、切れた凧のようにフラ~っと一人の世界に飛んで行ってしまう子なので、名前も知らない年上の子にちょっかい出すかな?出すわけないじゃん!!我が子のこと信じたいのに!!なんで「のに」が邪魔をするの。。。自分が本当に情けないです。
ちなみにLINEを送ってくれたお母さんは元保育士をされていたお母さんです
子どもと接する「プロ」の人に褒めてもらえたこと…私の宝物です
転勤をされて、いまは遠くに住んでいますが時々近況報告のLINEをしています。
上の子が幼稚園時代に出会ったお母さん達は本当に心地よい距離感でお付き合いできる素敵なお母さん達です