朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

母と祖父の話③

2022-06-25 15:26:50 | 毒親のこと

祖父と伯父さんが帰った日の翌日。
仕事終わりの私の携帯電話が鳴りました。
着信画面には「おばあちゃんち」の文字が…
電話は伯父さんのお嫁さんからでした。(続柄的には“伯母”なのですが、母とお嫁さんは折り合いが悪く、母からお嫁さんの悪口を沢山聞かされていた私は伯父さん以上にお嫁さんに懐きませんでした💦“伯母さん”と呼んだこともなく、“いとこちゃんのお母さん”と呼んでいます。)

「けめこちゃん、一昨日はありがとうね。」
「いえ、こちらこそ…うちの事でおじいちゃんに心配かけてすみません。」
「あのね、おじいちゃんの事なんだけど、さっき○○駅の近くにあるお店から電話をもらってね…」
え!?○○駅!?○○駅は私の家の最寄り駅です。
いとこちゃんのお母さんの話によると…
・伯父さんといとこちゃんのお母さんが仕事に行っている間に祖父が一人で外出。
・電車に乗って私の家の最寄り駅まで来たけど、その先どうしたらいいか分からなくなって駅の近くの飲食店に行く。
・飲食店で「孫の家まで行きたいけど連絡先がわからない」と助けを求める。
・親切な店員さんが祖父から自宅の電話番号を聞き出し、いとこちゃんのお母さんに連絡がいく。
・店員さんは祖父の家族と無事に連絡が取れたため、警察への“保護”の連絡をやめたそう。

「けめこちゃん。本当に申し訳ないんだけど、おじいちゃんを迎えに行ってくれるかな?」
「もちろんですよ。今すぐ行きます!また連絡します。」

私は会社から○○駅の近くにある飲食店に行きました。
「すみません。祖父がご迷惑をおかけしました。」
私に気付いた祖父が「あ、孫です。」
一昨日の警察署の時と同じく呑気な声で言う祖父。状況がよくわかっていないようです。
するとお店の人が「お孫さんに会えて良かったですね~。おじいちゃん、○○から来たって言ってるけど本当?」
私は祖父は耳が遠く、認知機能が低下していることを話しました。
「そうみたいね。無事にここまで来れて良かったわ~」
お店の方にお礼を言って祖父を連れて帰りました。
「おじいちゃん、どうしてまた来ちゃったの?」そう尋ねると、
「車のなかにお金が入っているから取りに来た」と答える祖父。
一昨日、伯父さんと一緒に廃車業者に行ったときはそんな話はしていませんでした。

家に着いて、まずは伯父さんに連絡します。
「廃車した車の中にお金が入っていると言ってるから、おじいちゃんを連れて見に行ってみます。」
伯父さんは「申し訳ない」と言いました。

しかし私は翌日会社の棚卸しがあるため仕事を休めませんでした。
私が勤めていた会社の棚卸しは二人一組になって棚卸しをします。
事前にペアは決まっていて1日かけて工場中の備品、製品の棚卸しをします。突然休んで会社に迷惑をかけられません。
仕事が終わったら廃車の手続きをした業者さんに祖父を連れていってあげようと思い、それまでの間祖父を母にお願いしました。(もちろん母には祖父が再びこっちに来た事情を伝えました。)
会社に行く前に祖父を母のアパートへ送り届け出社。
棚卸しが始まり、私はペアを組んでいる人と黙々と作業をしていました。
暫くたった頃「けめこさーん!電話ですよー!」と呼ばれました。

母からの電話でした。
電話の向こうからざわざわとした音が聞こえてきたので外出先から電話をかけてきたんだな…とすぐにわかりました。
興奮した大声で母が喋りだします。

「おじいちゃんがどうしても今すぐ車を見たいって言うから駅まで来たんだけど、全然話が通じなくて困ってる!!ちょっとあんた今すぐ駅まで来てよ!!」

えーーーー(;-Д-)

私はいま棚卸しの真っ最中です。
ペアを組んでる人にも迷惑をかけるし。
一旦アパートに戻れないの?と提案しましたが、電話の向こうで母と祖父が大声で言い争っています。

「駅の近くの○○(ファーストフード店)にいるから来てよ!」
私の都合や会社での立場なんてお構い無しです。
しかし、このまま放っておくわけにはいかないので私は上司に相談して会社を早退させてもらいました。(棚卸しのペアを組んでいる人にもお詫びしました。)

仕事着のまま母と祖父を迎えに行き、ファーストフード店に入ると店内は異様な雰囲気でした。店員さん、お客さんの目が母達に向けられていたのです。
何あれ?
どうしたの?
大丈夫なの?
みなさんそんな目で母達を見ていました。
母と祖父はまだ大声で言い争っています。
私は「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた店員さんに会釈をし、母達の元に駆け寄りました。
興奮している祖父の顔は真っ赤です。
「おじいちゃん、全然耳が聞こえてないから話が通じない!」
母の手元をみるとメモ書きがありました。
そこには母の字で「車」や「廃車」、廃車をお願いした地域の知名などが書かれていました。さらに「耳聞こえてないの?」や「頭がおかしい」などが文字が…
どうやら祖父は「頭がおかしい」と書かれた事に腹を立てているようでした。
「おじいちゃん、大丈夫だから。車を見に行こう。」
私は祖父の肩に手を乗せ、大きな声でゆっくりと祖父に話しかけました。
祖父はまだブツブツ言って怒っていましたが、私の手を取り立ち上がりました。母からは「来てくれてありがとう」の言葉はありません。とにかく店を出るまで背中に痛い視線を浴びました💦

ブログをご覧いただきありがとうございます。
「母と祖父の話」予想以上に長くなっています(^^;
2、3日で起きた出来事なのに、こうして思い出して書き出すとなかなかのボリュームでした。当時の私は気力、体力があったんだな…。
あともう少しだけ続きます。よろしかったらお付き合いくださいm(_ _)m



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2 コメント

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Unknown (uparin)
2022-06-25 22:49:44
けめこさん、こんばんは。
大変ご苦労されましたね…。
母から親戚の悪口を散々聞かされて育ったのは私も同じです。
お母様とお祖父様の大声で喧嘩する様子は現在のうちの両親の喧嘩する様子とよく似ています💧父は耳が遠くて、いつも母から馬鹿にされています。外に丸聞こえなのにお構いなしで、近所の人にとても恥ずかしいです。

ブログに吐き出すのはよいことだと思います。続き、お願いします。
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Unknown (kemekosan)
2022-06-26 14:06:52
@uparin uparinさん
コメントありがとうございます(^^)
uparinさんも同じような経験をされたのですね…。たまの愚痴程度なら我慢もしますが、毎回毎回だと本当にしんどいですよね。子供心に深い傷もつきます。
母にとって娘という存在は自分の“分身”とでも思っちゃうのでしょうか💦何をいっても、当たり散らしても構わないと思っているのでしょうね。
私も現在娘がいますが、母のようになるものか!と思いつつ、それが空回りしてるんじゃないかと不安になるときがあります。
子ども達の心が貧しくならないよう寄り添えたらいいな…と思ってます。
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