耳納北麓の千光寺へ行きました。ここはあじさい寺として知られています。ただ今年も季節のまつりとしては行われず、訪れる人は少なかったです。小さな寺ですが鎌倉時代初期の創建です。山門はなく、左手に鐘楼があります。
山の斜面に咲くあじさいです。
例年は女性のグループが目立ちます。あじさいは若い人たちに好まれるのでしょうか。
以前は平地の部分にだけあじさい苑がありました。いまは山の斜面をあじさいが覆っています。
訪れたのは1週間前。六分咲きで見頃を迎えようとしていました。
この奥は戦国時代の地元領主たちの墓苑で、山の上には南北朝時代の征西将軍懐良親王廟があります。懐良親王の墓と伝えられるのは隣の星野村にもありますが、宮内庁が指定している陵墓は熊本県の八代市に所在しています。
この日も長居せずに帰りました。緊急事態宣言下では、野外でも人が集まる場所を歩くのは落ち着きません。
小さな鐘楼の屋根瓦。写真に興味を持ちはじめた高校生のころは、寺の古びた伽藍に関心がありました。古寺巡礼などの写真集を本屋で手に取って眺めていました。
大阪に写真愛好家の叔父がいました。カメラメーカーが主催する写真雑誌に入選する腕前で、学生時代には構図の見方などを教えてもらいました。叔父は趣味が嵩じてプロの写真家になり、生花展などの記念撮影を請け負っていました。素人時代の彼の入選作である、メーデーの旗と群衆の一瞬の表情を切り取った作品には、写真が持つ伝える力を感じたものです。
紫陽花がボリュームありますね
鐘楼がとっても惹かれました
鎌倉時代初期と見せてもらうと
感慨深いです 有難うございました
お寺は写真愛好家や絵を描く人にとって、魅力のある題材のようです。
全体の姿も良いのですが、私は風雪にさらされた屋根や土壁、柱などの細部に惹かれていました。
そちらでも田植えの準備が始まっているようですが、
久留米でも田に水を引き始めました。