飯田橋の留守番隊より発信しています。
現地時間4:30、けんけんより連絡が入りました。
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今日は3時に起きて、朝食を食べたり準備をしたりしながら
雪上車が来るのを待っています。
本日の天気は無風快晴
ですが、放射冷却の影響で
冷え込みは厳しく、おそらく-30℃くらいにはなってると
思います。みんなダウンの上下を着込んで着ぶくれしてます。
今年のエルブルースは雪が少なく氷が露出しています。そのため、
フィックスロープを使って登らなければならないことになっていて、
テレスコルという麓の村で、ユマールやオートブロック用の
スリングなんかを隊員は購入しました。
まるでヒマラヤ登山のように登ることになると思います。
では、これから頂上に向けてアタックをかけます!!!
Photo:闇の中ヘッドランプの灯りをたよりに、指先が痛くなるほどの
寒さに絶え歩いていましたが、朝日には見とれてしまいました。
風も穏やかで、すばらしい夜明けだったのですが…。
Photo2:①CATのキャタピラが氷でスリップしドリフトターンのように斜面を
落ちはじめました。ここが雪上車の到達限界点!スリップが止まった
ところで素早く下車したけどその後のUターンでも落ち続けていきました。
③難攻不落の烈峰ウシバ④北西側⑤南東側の山々が紅く染まります。
Photo3:①陽があたってくると暖かくなりますが、素手になっちゃいけません!
②朝陽に顔を染めるアカオギ君。後ろの北西の山々はグルジアとの国境。
③パスツーコフ上部からは3本のロープを繰り返しべた張りしましたが、
一番下のロープに人がいなくなると、それを回収してTOPまで走って
持ち上げるという、非常に効率の悪い流れでした。
④アイゼンの爪の長さより薄い雪の筋があり、そこをねらってFIXしまし
たが、いやらしい大きなクレバスがあったり、始点終点にスクリュー
を1本づつしか打てなかったりと…そしてその間に隊員全員が連なる
という状況には限界がありました。