けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

無事下山!

2007-03-30 08:05:02 | エルブルース
飯田橋の留守番隊より発信しています。
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無事に下山しました!
無事を祝ってみんなでパーティーをしたそうです。

詳しくはまたけんけんから連絡が入ると思いますので、
また報告したいと思います!

Photo:バレル小屋に戻ると、キッチンスタッフのズッフラがご馳走をたくさん
     用意していてくれました。なんとケーキも!いっぺんに疲れが吹き飛んだ!


Photo2:①ほんの一瞬のしょんぼりヅラをしのちゃんに撮られてしまいました。
      ②ハッと気づいて、お菓子でチャラけました。この後チーズでも。
      ③“無事下山祝いケーキ”に入刀するしのしの。切り方悩んでたな~。
      ④バレル小屋宿泊予定を変更して、頑張って全ての荷物を持って下山
       開始です。だって麓でウタマリが待っているんだもの!そうなんです。
       実は高度順応初日の吹雪で何人かが顔面凍傷に。で、彼女も…。
       「もう紫外線があたる寒いところは避けたい。」との事で、顔で生きて
       いる女優のような彼女は山頂行きをあきらめていたんです。

これから滑走します!

2007-03-29 18:18:57 | エルブルース
飯田橋の留守番隊より発信しています。
けんけんより連絡が入りました。
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現在標高4,440mあたりにいます。スキーをデポしていた
所から、さらに歩いて100mほど下りました。
天気は本当に良くて、登頂できなかったのがすごく残念です。

ここから滑走!となるわけですが、大量に持ってきた
水や行動食が重いので、しばし大休止を。
その後にバレル小屋に向かって滑走します!!!

Photo:スキー靴のアイゼンでの下山がどれほど大変か!よくぞ一歩一歩大切に
      歩いてくれました。スキー板がぶつかったり、アイゼンが外れたりも!
      ヒヤヒヤでパスツーコフ岩までなんとか降りてきましたが、アイゼンワーク
      が不安そうな人は更にショートロープを使いスキーデポ地より下へ。


Photo2:①②右を見ても左を見ても、きょりんきょりんの斜面でターン不可能…
       直滑降のみ?スキーを担いできた人もアイゼンで下山してもらいました。
     ③④明るくなって周りを見渡したら、デポ地も氷に囲まれていました。
       全員板を担いで100m程アイゼンで下ってから滑降準備をしました。
       左からけんけん、Ayaちゃん、ヤマちゃん、そしてリベンジ神ちゃん。


Photo3:①なんとか氷の急斜面から逃げてきたアキコ、オクサーナ、Ayaの3人。
      ②斜面はとても良い状態に。登頂が無くても良いと思えますよね?
      ③現地ガイドのゲニ。やはり脳みそ筋肉系です。その後ろはヤマちゃん。
      ④トラックはまだまだ続くんですが…私たちはバレル小屋のルートを。

頑張りました!

2007-03-29 16:15:25 | エルブルース
飯田橋の留守番隊から発信しています。
けんけんより連絡が入りました。


今パスツーコフ岩の上部、200mのところにいます。
あたり一面アイスバーンになっていて、1ピッチずつ
ロープで確保してここまで登ってきました。

すごく残念ですが、この状況で更に上を目指すのは危険と
判断し、今回は登頂を断念することにしました。
頑張ってスキーを担いでここまで登って来た人もいるの
ですが、このまま雪が良くなるところまで担いで下山します。

でもみんな笑顔だよ!!!

Photo:今回の最終ピッチをリードするイゴール。自転車操業かシャクトリ虫か!
     3本のメインロープを繰り返し張り替え、全員がそのロープを辿って
     頑張りましたが…スキー靴の隊員が登れる氷壁ではなかったです。


Photo2:①最高到達点の蕎麦職人とヤマちゃん。いい笑顔です。
     ②シルベッサ・アキコとヤマちゃんだけ板を担いで登ってきました!
     ③さらに吉田総理、Ayaちゃん、アカオギ君、シノシノの順番でした。
      ※寒さで全てのデジタルカメラが起動しなくなったので、全て
       ヤマちゃんの“写るんです”で記録した写真です。



ただ今アタック中!

2007-03-29 14:12:23 | エルブルース
飯田橋の留守番隊より発信しています。
現地時間4:30、けんけんより連絡が入りました。
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今日は3時に起きて、朝食を食べたり準備をしたりしながら
雪上車が来るのを待っています。

本日の天気は無風快晴ですが、放射冷却の影響で
冷え込みは厳しく、おそらく-30℃くらいにはなってると
思います。みんなダウンの上下を着込んで着ぶくれしてます。

今年のエルブルースは雪が少なく氷が露出しています。そのため、
フィックスロープを使って登らなければならないことになっていて、
テレスコルという麓の村で、ユマールやオートブロック用の
スリングなんかを隊員は購入しました。
まるでヒマラヤ登山のように登ることになると思います。

では、これから頂上に向けてアタックをかけます!!!

Photo:闇の中ヘッドランプの灯りをたよりに、指先が痛くなるほどの
     寒さに絶え歩いていましたが、朝日には見とれてしまいました。
     風も穏やかで、すばらしい夜明けだったのですが…。


Photo2:①CATのキャタピラが氷でスリップしドリフトターンのように斜面を
      落ちはじめました。ここが雪上車の到達限界点!スリップが止まった
      ところで素早く下車したけどその後のUターンでも落ち続けていきました。
     ③難攻不落の烈峰ウシバ④北西側⑤南東側の山々が紅く染まります。


Photo3:①陽があたってくると暖かくなりますが、素手になっちゃいけません!
     ②朝陽に顔を染めるアカオギ君。後ろの北西の山々はグルジアとの国境。
     ③パスツーコフ上部からは3本のロープを繰り返しべた張りしましたが、
      一番下のロープに人がいなくなると、それを回収してTOPまで走って
      持ち上げるという、非常に効率の悪い流れでした。
     ④アイゼンの爪の長さより薄い雪の筋があり、そこをねらってFIXしまし
       たが、いやらしい大きなクレバスがあったり、始点終点にスクリュー
       を1本づつしか打てなかったりと…そしてその間に隊員全員が連なる
       という状況には限界がありました。

飯田橋の留守番隊より

2007-03-28 13:31:36 | エルブルース
現地はネット事情が悪いようで、けんけんから電話連絡が入りました。
飯田橋の留守番隊より発信いたします

予想はしていましたが、ものすごい寒さです。
(「南極より寒いかも!」byシルベッサ晶子)
でも、隊員はみんな元気で、毎日宴会してます。

昨日までの間に、予定通りエルブルースの南にあるチェゲット山(3,100m)で
高度順応をしました。昨日はエルブルースの中腹あたりにあるパスツーコフ岩
(4,700m)まで行ってきました。天気はとても良かったです。

今日は午前中ゆっくりして、お昼を食べたらバレル小屋(3,750m)へ。
そして、明日の深夜から頂上アタックが始まります!!

Photo:チェゲット山の裏コース。AGだけでいただきです!


Photo2:①ゲレンデの山頂からチェゲットの裏コースへ。間隔をあけて歩く!
     ②なかなかのパウダーで全員大満足!しのちゃんの滑り!
     ③最後は草や岩が露出したところを越えて麓のカフェまで滑ります。




Photo3:①絶対点検なんてしてないと思うアザウの恐怖のロープウェイ。
     ②さらにガラバシのリフト。このころから雪が強くなってきた。
     ③ガラバシの上のバレル小屋。樽小屋の意。ロシアカラーですね。
      なかなか暖かくて快適ですがダイニングはえらい寒いっす。
     ④高度順応のためディーゼル小屋目指して歩き始めました。
     ⑤猛烈な吹雪になってきたので200mくらい手前で引き返しました。
     ⑥視界の悪い吹雪いた中を目をこらしながら滑って降りてきました。 
     ⑦翌日は快晴。順応にまた行ってみると…すごい氷が露出している。
     ⑧なんとか吹き飛ばなかった薄い雪をひろって歩いてみましたが…。
     ⑨残念ながら、パスツーコフ岩の下までしか行けませんでした。

でね、今モスクワにいます。

2007-03-24 14:22:53 | エルブルース
そうそう、なんかレポートがせわしないのは、
今ロシアのモスクワのホテルにいるんです。

エルブルース登頂&滑降のツアーですね。
この模様もあとでしっかりと伝えたいと思います。
ではでは国内線の空港まで行きますので…。
またあとで。

PHOTO:到着した夕飯は、ホテルの寿司バーのみ開いていました。
    …で注文しましたが、日本の回らない寿司並みの値段にビックリ!


PHOTO:①建設中のシェレメチボ空港。いつまでたってもボロいからなぁ。

白馬キャンプ+佐々木大輔!!

2007-03-16 21:52:12 | バックカントリー
白馬に来ています。
本日は快晴。雪はクラストからパウダーまで何でもあり。
栂池自然園までのロープウェーも運行していて、
アクセスはとてもよい感じ。天狗原まで樂々のハイクで、
白馬乗鞍スキー場までのロングコースを滑りました~!

それにしても“リアル大輔”凄かったです。
本当に飛んじゃうんだな~。
参加したクラブAGの面々も開いた口がふさがらない。
明日も明後日もお天気が続きますように!

…ってことで、私はこれから苗場に移動します。

Photo:ちょっとした地形を利用してまぁよく飛ぶ大輔です!

八甲田に行ってきました。

2007-03-12 23:35:05 | バックカントリー
先週の金曜日から日曜日までの3日間で八甲田山に行ってきました。
AGのけんけんスペシャルツアーにオッシュマンズもコラボして、
総勢20名近くの参加者が集まり無事に終了しました。
(オッシュマンズのサイトにはこんなコラムも載せていました。→ぽちっとな

金曜は青空が広がり、土曜日も風が少し強いものの、まずまずの天気で、
山岳コースと最高峰の“トップオブ大岳”に登頂し滑降しました。
日曜日は、二つ玉低気圧の影響で天気は下り坂なのでゲレンデ中心。
昼ごろだけちょうど擬似晴天になり太陽が出ていましたが、
2時間くらいで悪天候に逆戻りしました。

Photo:とりあえず集合写真。田茂萢(タモヤチ)岳ロープウェイの山頂にて。

苗場スノーシューハイキング!

2007-03-07 03:00:51 | お知らせ
3月になってしまい陽気もすっかり春ですね。花粉も飛んでるし。
バックカントリーのツアーも後半に差しかかっていますが、
たくさんの雪が追い討ちをかけて降ってくれないと、毎年定番の
ゴールデンウィークの立山が…。雪降れ~。(ハイ皆さんご一緒に)
“雪降れ~~!!”

さて今週は春の海外ツアーの出発説明会が目白押し。
ヤラピーク、アイランドピーク、エルブルース滑走、マッキンリー…。
私は夜、喋りっぱなしです。ああ「生」と書かれた喉を潤すものが欲しい。
さらに今週末は、八甲田山BCツアー、
来週は佐々木大輔のスペシャルキャンプが催行されます。

そしてそして3月17~18日は、苗場リゾートでのスノーシューハイキング!
雪像作りをしたり、雪上デイキャンプをしたりと雪遊びの二日間です。
これはまだまだ申込を受け付けられるそうです。
皆さん是非、ご参加ください。


Photo2:雪像を一生懸命に作っています。


Photo3:これが完成形!ローソクの灯をともします。


Photo4:雪のテーブルをつくってランチ。トン汁が美味しい!

スキージャーナル4月号

2007-03-02 05:29:06 | お知らせ
お知らせが遅くなりましたが…
2月25日発売の「月刊スキージャーナル4月号」に
お恥ずかしながら私の記事が掲載されています。

なんかキモイって、AGの連中には不評ですが…。
素直じゃないんだよね、みんな。
でも、顔がアップすぎて、ちょっと恥ずかしい。
あきらかに23歳のときの肌のツヤとは違う。

Photo:カラー5ページの特集です。是非見てください。


Photo2:そういえば…こんな記事も先月に出てましたね。
山と渓谷の「SNOWBOARD」誌と「毎日新聞」。


Photo3:それからこんな雑誌も…「自遊人」と「八王子ウォーカー」。
      「え?はっ、はちおうじ?!」って感じですね!そのうちに出るかな~。
      “サンチャゴウォーカー”とか“カトマンズウォーカー”とか。
      “ラサウォーカー”なんてのも便利だなぁ。


Photo4:自遊人は、バックカントリーへのプロローグのような文章を僕が…


Photo5:八王子ウォーカーは、ミズキが高尾山をご案内。エコについて、
      なかなか良い事言ってますよ。見てやってくださいね。