けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

AGエベレスト&ローツェ隊、ルクラよりカトマンズに戻りました。

2015-05-07 20:44:25 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015
けんけん@カトマンズです。


ご心配をおかけいたしましたが、
AG隊の全隊員とスタッフの一部がフライトにて
カトマンズの空港へ到着しました。

 

なすびちゃんは飛行機に載るのが気がすすまなぃ…とがっくりでしたが、
今回だけはしたの状況が分からず、何かあってもレスキューにも行けないので。
トリブバン空港は外国の軍用機でいっぱいでした。


空港はルクラでもカトマンズでも、
それほど人が殺到していたりすることは無く、
とても穏やかで、混乱している様子も全くありませんでした。

殺気立ってるという噂があったりしたのは、
ネパール人じゃなくて、外国人がそうだったんじゃないの?


カトマンズに戻ってから、大津ふみ子さんも言ってました。

「この国も日本と同じで、地震後には暴動とか略奪は起こらなかったの!」…と。

国柄、人柄、民族や宗教が混沌としている国ですが、
みんな穏やかな人たちが多いんですよね。


そんな事をあらためて感じながら、
カトマンズの空港からラジンパッド地区のホテルまでの道のりから、
外の景色を食い入るようにみていた隊員たち。

「それほど、このへんの街も普段と変わらないなぁ…。」
「今回の地震で崩れたのか、前から崩れてたのかわかんねぇなぁ…。」

なんて苦笑いしてました。


旧市街に対して、空港から新王宮、北のラジンパッド方面は、
目だった崩壊も無く、王宮の壁が一部壊れているくらいか。

人の往来は、いつもよりは少ないが、
商店や飲食店は通常営業をしているし、
やはり荷物を運んでるポーターなんかも歩いているね。

コスモトレックのオフィスに到着すると、
ニコニコの笑顔で大津さんやスタッフが出迎えてくれた。

そうそう、ダテンリは身奇麗になって空港に出迎えてくれていた!

昼食は出前をすぐに用意してくれて、
日本料理屋「小鉄」のお弁当!

お店はビルにひびが入ってしまい、営業できないので、
お弁当業を昨日からはじめたそうなのでお願いした。
幕の内弁当的な感じで、美味しかったなぁ。

その後に隊員はホテルに移動して数日間のアカを落とす作業に。
僕は、そのまま観光省の登山局に出向き、
登山終了後のブリーフィングに!

登山は終了してないけどね!
まぁ、そんなだからブリーフィングは短かった。

言いたいことだけは、言って来ましたが…
今後に生かされるかどうかは???かな。






さて、昨日にナムチェよりパグディンなどを経由して、
ルクラに到着するまでのレポートしますね。

途中、数家屋の倒壊、大きな崖崩れでのトレッキング道通行の
リルートがあったりしましたが、

外国人トレッカーがいないだけで、
街道を往来する人々や、流通製品をかついだポーターは
普通に街道を通行して生活をしているようにも見えました。


 

パグディン付近。一人黙々と道を直しているおじさん。
この人には、どんな団体でも募金が届かないだろうな。現場にいないと。
なすびさんと一緒に募金箱に寄付させていただきました。





パグディンのピーギャルツェンさんの宿もOK!
裏庭には、レッドクロス・ドイツより被災者用のテントが届けられていました。
昨夜までは野宿だった人も、今夜からはテントだね。




ルクラのサウスコル・ロッジに到着。
このへんの建物も大きな被害はなく従業員の皆さんも元気でした。


やはり、どこでも、
「お客さんがこなくて困っている…」
「このままじゃ生きていけない…」
などのグチがこぼれてくる。

シリアスな災害に会ってしまった人もいますが、
普段通りの生活を贈りたい人には辛い日日が続いています。

日本などのように、銀行や証券会社、保険など、
みんな貯蓄があったりするわけじゃないから、

現金収入だけで生きている人たちには
かなりキツイよね。



ルクラではキッチンスタッフとお別れです。
彼らはカトマンズに行かないで、自分たちのソルクンブの村に返ります。
また宜しくね!






AG隊、ナムチェまでの奇跡②

2015-05-07 01:52:26 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015
けんけん@ルクラです。

なんとか歩いてルクラまで辿り着いてしまいました。


※ここまでの間、心配があるといけないので、
結果だけ先にお話をしておくと、AGの関係のお宿や食堂などで
大きな被害のあったところはありませんでした。



先日はゴラクシェプからロブチェまでの様子を
レポートしようとして、

あまりにもロブチェピークの写真が綺麗だったので
脱線して登頂時の写真をたくさん出しました。

今回はその続きです。

ルクラまでの道中の様子もアップしたかったのですが、
すみません、明日は早いので今夜はご勘弁下さい。

もしフライトが飛ばなければ、
ゆっくりとアップさせていただきます。


  

ロブチェは、新しいロッジの壁が崩れてましたが、
古くからあるAG御用達の小屋「エボッタ・クラブ」の
チェリン・ウォンムさんのロッジは無事でした。


  

  

その翌日には、ロブチェを出発しペリチェにて食事をとる。
以外にも壊れている建物が増え、ペリチェの診療所にも訪問し寄付をさせて頂きました。

その後に、いつもお祈りをしてもらう僧院のあるパンボチェへ移動して宿泊。
ここで野口健君に会いました。


  

パンボチェの宿、スィーダワロッジへ。
バルンツエで死んだチュワン・ニマのお姉さんで、そしてAAIの旗頭ラクパ・リタの
従兄弟でもあるチミ・シェルパさんのお宿。
両サイドの壁の石積みが室内側へと落ちてきて怖かったと言う。
僕らが来たから安心して、庭のテントからダイニングに寝床を移してきました。


   


そして更に翌日にパンボチェを出発して、AG隊は僧院へ。
最古のものかもとshルパが言うストューバ(仏塔)が壊れたので募金に行きましたが、
反対に、またまたお祈りをしていただくことになってしまいました。

そして、デボチェは被害も殆ど無く、そのまま通過してタンボチェへ。
僧院はかなりのダメージがありましたね。
この寺院は過去にも日本の寄付で再建されたことがあります。
このあたりはまた同じ団体が協力しそうかな。
タンボチェの斜面はシャクナゲで赤く染まってました。


  

最後にナムチェ・バザール。
ここも大きな被害は無かったけど、シャンボチェに抜けるルートの石組みが、
壊れていたと、ヤンマーとなすびの報告にありました。

ナムチェはそこそこに裕福な集落ですが、
近隣のクムジュンとターメのための募金活動を早速に村人達がしてました。
燕山荘でもお馴染みのソナロッジ(メインフォトの集合写真)のニマ・タシのファミリー、
お隣の超有名シェルパのラクパ・テンジンのサクラロッジの面々も元気でした。
息子のハクパ君、久しぶりに会いました。

ナムチェはそれほど被害ないなと本日に歩き出すと、
回り込んだチェックポストの上の建物の屋根が無くなってました。
一生懸命リペアしていました。



いずれも、どのダメージの建物も石垣も、
モンズーンが来る前になんとか補修しないとなりませんね。


さて、AG隊、常にKhumbu cough(クンブ咳という名の世界的に知られる咳)の大合唱で、
ネパールスタッフも少しはしてるから、誰かしらが必ず激しい咳をしています。

寝ている間も酷いから、ホテルの廊下もうるさいのなんのって。

僕も咳のしすぎで、もう2回も吐いてしまいました。
特に夜になると止まらない。

鼻水も痰も、そしてなぜか鼻血も。
ああ、今夜は無事に眠りたいけど。。。


明日はカトマンズに一人でも多く飛べると良いな。
ではでは。


AG隊、ナムチェまでの軌跡…奇跡かも。

2015-05-05 20:13:06 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015
けんけん@ナムチェバザールです。

AGエベレスト&ローツェ登山隊2015は、
エベレストの代表的拠点、産業的拠点、観光的拠点である
ナムチェバザールに昨日移動していきました。


最後に訪れたBCにて村口さんと。
例の映画の撮影で来てました。



電波の状態、電気の状態、環境や状況などなどで、
なかなかブログアップができなくて申し訳ありません。

街道は、想定内の道の崩壊や家屋の倒壊はありましたが、
僕らの士気を奪うほどのものではありません。

しっかりと受け止めて、目に焼きつけています。



地元のエベレスト街道の住人たちは、
「地震」という出来事にはとても恐怖を感じていて、

家の壁が内側の家屋内に落ちて、大石が天井を突き抜けて落ちてくる恐怖などを感じて
テントなどを庭や畑に設置して数日暮らしたりしていましたが、

その庭だって、石垣や外壁が充分倒れてくる場所!

僕たちAG隊が、笑顔でその家屋に滞在することにより、
だんだんと家屋内に移住空間を移動してきているところもありました。



しかし、壊れた石垣や崩壊した道などは、
モンスーンなどで見慣れているのかもしれないとも感じました。

カトマンズなど町中の人は、
モンスーンなどの被害や自然災害などには不慣れですが、

山の民は、逞しく、しかも家族や親族、隣近所が協力して
自然災害に立ち向かっている感がありましたね。

人づてに情報を得たり、無事を確認したり、
山の人たち、頑張れ、頑張れ!



一昨日には、パンボチェで野口健くんとミート!

健、頑張りすぎて空回りしてんのかと思いきや
一人でしっかりと被災地をまわり、
被災状況を記録してまわってました。

いまや政府もやってない山間部の被害状況をまとめてんのは、
健だけかもしれない!

彼の持つ支援力は大したものだと思っていたけど、
それでは不十分であることを彼は感じていて、

登山界でパワーを持っている有名登山家たち(あの人やその人など)にも協力を仰いで、
一般登山家たちにも協力してもらわないと…と力説。

こんな俺からも協力を頼むように言われた。

そうだね、集まる口は別々でも
どこかで一緒になってるといいでしょう?


カトマンズへの援助は、
世界レベル、政府レベルでの対応があるかもしれないけど、
なかなか山までは達しないかもしれないので、


僕ら山に、山の民にお世話になった人たちは、
直接的に山の人たちに義援活動の結果が届くと幸いと思っています。

さんざんお世話になってきたヒマラヤだからね。
ヒマラヤで暮らしてきた人たちだからね。


あたりまえだけど、
このトップシーズンにエベレスト街道を歩いている外国人はすげー少ない。

1日に2~3人すれ違うかどうかだよ。



他の外国隊の中には、
翌日には、いち早くヘリコプターに乗ってカトマンズに下山し、
とっとと自国に戻ったチームもあります。


カトマンズに滞在できるような状況ではなかったから、
もちろん滞在することが迷惑にもなるかもしれないし、
帰国することは仕方ないのかもしれないし、

自国に帰ってからファンドなどを立ち上げれば、
かなり支援できるお金持ちもいるでしょうし…



でも僕たちはすぐに帰ったりはしない!
皆で相談して、その道を選びました!


ゴラクシェプの日本製気象観測装置をチェックするブッダロッジのご主人

とりあえずは、いつもの身近な山の人たちの笑顔を見て、
笑顔が無ければ、笑顔を作ってあげて、

僕らが傍にいてあげて、
日本の地震の話をしてあげたり、
ベースキャンプでの雪崩の話をしてあげたり、
ひとつ上の集落の、隣の村の話をしてあげることで

安心感や現状を伝えてあげて、
日常を少しでも戻してあげて、
誰も訪れない孤独感を無くして、
普通にいろんなものを注文してあげて、

お金だけじゃなくて、
笑顔をたくさん作る!

バカみたいに笑う!
そしてそれを伝染させる!

なんとか直接的に支援をする!
(そんなに大金持ちではないからね)






2011年3月11日

僕らにとっての大震災の年に、
この街道の人たちは、大きな支援活動をしてくれたんです。

メッセージをくれたり、笑顔をくれたり、
日本人に優しくしてくれたり、
日本を理解してくれたり、

地震というものや、津波というものを理解してくれたり、
子供たちは、その聞いたことも無い「earthquake/地震」「tsunami/津波」という
単語を始めて覚えたくれたり、

中には義援金を募金箱に入れてくれて、
その額は、彼らの月収にしてみれば3分の1くらいの高額だったり!



笑顔でね、

「日本人は地震に慣れてるからこれくらいじゃ驚かないの?」

なんて聞かれたりした。



なんて答えてよいかわからなくて…、

ただただ、

ハグしてごまかしました。






さて、BCから今までのAG隊の数日間の軌跡(奇跡)です。
(全部は一度に紹介できませんが…)



ゴラクシェプのブッダロッジに滞在してましたが、
ここで登山中止を決定して、ロブチェ集落の懐かしのロッジへ。


ゴラクシェプのブッダロッジのご主人ペンバさんと奥さんのプラ・ソナさん。
3.11の時にはお世話になりました。






こんな写真も見てくださいね。
僕らの栄光の登山の日々です!

ちなみにメインフォトは、ロブチェBCでの全員集合でした!










ロブチェ隊、帰国しました❗️

2015-05-02 19:53:59 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊です。

 

ロブチェ隊の皆さんが無事成田空港に到着しました。

カトマンズからの長い待ち時間の末です。

疲労困憊のはずですが、元気な笑顔で、ゲートから現れました❗️

 

ゆっくり休んで下さいね。

初めての海外登山で、大変な経験をされた隊員もいらっしゃいます。

そして、また集まりましょう❗️

本当にお疲れ様でした。

 

 

 


ネパールへの義援金のお願い

2015-05-02 10:52:59 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊です。

ネパールの地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
また、 被災地の一日も早い復興を心より祈念いたします。

 

アドベンチャーガイズは、いつもお世話になっている現地スタッフの中にも被災された方が多数いらっしゃいますので、

しっかりとサポートをさせて頂きたいと思っておりますが、今はエベレスト隊が無事に帰国することに注力しております。
エベレスト隊が帰国してから、復興支援も含め色々な方法を考えて行きたいと思っております。

 

さて、私たちが所属する公益社団法人日本山岳ガイド協会から、ネパール地震に関しての義援金のお願いが届いております。

 

昨年のエベレスト雪崩事故でも、日本山岳ガイド協会が犠牲になったネパール人高所ガイドのご家族をはじめ関係者への義援金を募った際、けんけん隊長が、日本山岳ガイド協会の国際委員長として、会を代表して義援金をカトマンズに持参し、

ネパール山岳協会に直接手渡しております。

 

今回のネパール地震でも、日本山岳ガイド協会の義援金はネパールの山岳関係者に直接手渡せる義援金になります。

 

皆様のご協力をお願い致します。


ロブチェに向かいます。

2015-05-02 08:42:09 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015
けんけん@ゴラクシェプです。

一夜明けて、心の整理もついたのか、
隊員たちに少し笑顔が戻りました。

これからエベレスト街道のダメージを確認しながら、
下山の途へつきたいと思います。


それでもゆっくりと下山をして行こうと思っており、まずは、
隊員たちはロブチェのいつものロッジへ。

AG隊は、2011年の3.11の時に義援をしてくれた
エベレスト街道の方々を訪問しながら、

少しでも生活に貢献できるようにゆっくりと下山をしていきたいと思っています。

ロブチェのロッジのディディさんも2011年にはドネーションをしてくれ、
隊員たち全員のネーム入りのニットキャップを編んでくれました。

全くお客がいないとのことなので一泊して行こうかなと。



僕は、電気関係の撤収と荷物の整理、荷下げの指示などで、
いったんベースキャンプに戻ります。

すると、ばんばんとなすびも其々の思いもあってか、
ベースまで付き合ってくれることになりました。

嬉しいですね。


ではでは。
またまた。

次のアップまで。






たくさんの応援ありがとうございました!

2015-05-01 19:58:49 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

けんけん@ゴラクシェプです。


みなさん本当にご心配おかけいたしました。
そして、たくさんの応援ほんとうにありがとうございました。

「AGエベレスト&ローツェ登山隊2015」

今から数分前に登山の中止を決定させていただきました。


わかっていた事だったのでしょうが、
キッチンもダイニングも無い、傷ついた僕らのチームには
時間が必要でした。


これ以上、何も書けません。


隊員たちも分かっていたでしょうが、
やはり大きな落胆を隠せないでいます。

 

隊員たちのそれぞれの深い思いを受け止めることもできませんが、


全員集合して、

全員の顔が並んでいて、

みんなが話を聞いてくれていて…、


そこで決定ができたことが
僕にとってはとても奇跡だと思っています。


生き延びてくれた隊員&スタッフに感謝と敬意を。
私たちは運の良い、幸せな隊です。


応援ほんとうにありがとうございました!
また、この地に戻ってくることを強く誓って。

<PHOTO>
AGエベレスト&ローツェチーム!(ロブチェピーク山頂にて)

左より、なすび、にしやん、タカちゃん、ジッちゃん、ひびやん、
ラクパ・ソナ、王子、ヌルブ、ヤンマー、ばんばん、
ひとつ手前が、けんけんでした!

 


フジテレビ「みんなのニュース」にて

2015-05-01 14:18:34 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

 飯田橋留守番隊です。

 

昨夜のけんけん隊長からのブログアップで、皆さん少し安心していただけたと思います。

映像の力はすごいですね!


エベレスト隊の「にしやん」が撮影したエベレストBCでの雪崩の映像が、

本日(5月1日)、フジテレビ「みんなのニュース」15:50~19:00 の中で流れる予定で

す。 冒頭に紹介して、17時50分過ぎから、詳しくお伝えする予定です。


もちろん、にしやん本人はけんけん隊長たちと共にゴラクシェプに滞在中ですが、一足先に

映像だけがカトマンズに戻ってきました。


お時間のある方は、ご覧下さい。

 


ゴラクシェプに下りました!

2015-04-30 19:09:12 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015
けんけん@ゴラクシェプです。

急遽、ここまで隊員全員でおりてくることにしました。

と言っても150mくらい標高が下がるだけですが、
キッチン無し、ダイニング無しで数日生きてきた隊員達、スタッフ達にとって、

こんなにリラックスできる環境はありません。

なにしろ雪崩の音は聞こえないです。

命からがら、ここまで来てくれた彼らの顔をしっかり見てください。

とり急ぎご報告まで。
また明日以降にご報告します。

僕も少々疲れまして…

少しお休みを下さい。
ではでは。


ロブチェ隊 現地情報の続報!

2015-04-30 18:44:56 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊です。

 

ロブチェ隊+BCマネージャーの続報です。

 

全員カトマンズに無事到着しました。

現在、空港からカトマンズ事務所に戻ってきて、一息ついているところです。

みんなとても疲れていますが元気です。

 

ですが、今夜の便で帰国するために、3時間後には荷物をまとめて、直ぐに空港に向け出発です。

大混乱のカトマンズ空港で確実に帰国便に乗るために、早めに空港に行って待機します。

BCマネージャー隊は、エベレスト隊と一緒に5月下旬のフライトで帰国予定でしたが、

何とか今夜のフライトで、ロブチェ隊と一緒に帰れるように、空港で交渉します。

 

ただし、この帰国便のフライトが自体が、本当にカトマンズに到着できるのか、まだ分かりませんが・・・。

 

皆さんも、スムーズにフライトが飛び、無事に帰国できるように祈って下さい。


ロブチェ隊 現地情報のご報告

2015-04-30 18:08:16 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊からご報告します。

 

本日のロブチェ+BCマネージャー隊です。

 

ルクラのロッジで、フライトの順番待ちをしていたのですが、

ルクラもどんどん人が増え、定期便を待っていてもほとんど順番が回ってこない状態になりました。

 

そこでカトマンズ事務所と相談しながら救出作戦を実行しました。

 

カトマンズ空港は相変わらず混乱しているので、比較的地震の被害が少なかった東部の空港で

レスキューに使わない機材を探してもらい、そこからルクラまでのチャーター便を飛ばす作戦です。

最終的にネパール東部でインド国境に近い町、ビラトナガルからルクラまでのチャーター便を飛ばし、

ルクラからビラトナガルに行き、ここから定期便でカトマンズに戻す作戦です。

 

今朝、無事にチャーター便が飛び、無事に全員がビラトナガルに到着しました。

ここから国内線への乗継です。

 

ビラトナガルは天気が安定していて、比較的フライトが安定して運行されているエリアです。

もう少しでカトマンズまで帰れます。

 

ロブチェ隊は、元々今夜カトマンズ発の便で帰国予定でした。

予約の取れているこの便を使って何とか帰国したいです。

 

皆さん、フライトが飛ぶことを祈って下さい。


たくさんの被災者のご冥福をお祈りします。

2015-04-30 00:12:32 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015
けんけん@エベレストBCです。
ご心配かけています。

25日の大惨事から4日たちました。

本当に恐ろしい出来事でした。
未だかつて経験したことの無い感覚で、
地震と言うか氷河地盤沈下が起こると言うのか、
この世の終わりだと思いました。

数秒後に現れた白い爆風にキャンプは襲われ全壊して、
隣の低地にある他のチームのプジャ祭壇の陰に転がり込んで
窒息しないように手で鼻と口を押さえてなんとか生き延びようとして…。

遅れて逃げ込んできた隊員に続き
「バラサーブ!」とキッチンのディケが泣いて抱きついてきた…頭から出血していて僕のベストは血だらけになった。
「大丈夫!大丈夫だ!」って彼を抱きしめた。

他の隊員やスタッフが気になっていたが、
そこから動くことすら僕はできなかった。
ただ身を潜めてプジャ台に掲げられたラマ僧の写真に祈っているだけだった。


白い嵐が通り過ぎ、咳込む音と名前を呼び会う声が聞こえて…

それでも僕らは数分後には全員が命に別状は無いことがわかり泣いて抱きあった。

そして逞しくもすぐに自分たちの安全確保とライフラインの復旧、
怪我したスタッフの手当てと飛散した装備の収集を
隊員とスタッフたちが協力して頑張ってしてくれた。


僕は隣のメディカルキャンプに行き、
運ばれてくる怪我人の方達のケアと搬送のサポートをした。

血だらけでその修羅場のような戦場のような環境の中で、
ハッと気づくとバリアグローブをしてないのは僕とネパールスタッフだけ。

欧米のサポーターはちゃんと対応ができてるんだと落ち込みもしたが、
それを取りに行く時間も余裕もなかった。

メディカルキャンプの要救者と機能は全て搬送して、
比較的ダメージのないアメリカチームに移された。

ここではスタッフとパワフルなヤンマーが大活躍してくれた。

サポートを終えて抜け殻になった血だらけの壊れたメディカルキャンプに戻ると泣けてきた。

この日はヘリのレスキューはエベレストベースキャンプにはほとんど来なかった。

カトマンズや他の地域でも大変な状況なのだろうと思った。




翌日26日にやっとヘリがけたたましく飛び交うようになったアメリカチームに
差し入れを持ってサポートに行くと、
ブルーシートに包まれたご遺体が何体も置かれていた。

昨日に僕と会話した内臓破裂とみられる中国人女性、
会話すらできなかった下半身重篤のインド系の男性…
無事にどこかの病院にはこばれていてくれと強く祈った…。

カトマンズでは、また他の山岳地域ではどんな災害が起きているか想像を絶している。




翌27日は、上部キャンプに取り残されていたほとんどの登山者がヘリレスキューされた。
そのヘリのタッチアンドゴーの飛行は見事なものだった。

この国のヘリレスキュー技術の進化は著しく
世界最高水準に近づいている。

ベースキャンプでの要救者もほとんど治療と搬出がされたが、
昨日からある包まれたブルーシートはそのまま置き去りになっていて…

前を通る度に手を合わせた。




昨日28日と今日29はヘリの回数も余震の回数も少なくなったけど、
雪崩や氷河の崩落の回数は例年通りには落ちているか。

それでも例年より気になり、すぐにテントの外に飛び出て音のする方向に目をやる。

隊員たちもスタッフも他のチームもかなりナーバスになっているのがわかる。

AG隊のキャンプはキッチンもダイニングテントも失い、
隊員が揃って顔を合わせる場所が無い。

こんな事態だし、午後には雪が降り天気も悪くポーターも揃わず、
ロブチェBCに下山して態勢を整えることもできずにいる。

なので、

ある程度のレスキューが完了して落ち着き始めたので、
昨日から飛散した物資の収集をする事にした。

言葉の上でコミュニケーションが取りにくい日本人にできるコツコツとした作業だ。

AG隊のものはもちろんだが、日本語の書いてあるものは特に気をつけて収集している。

翌日には完全撤退してしまった隊もあるので、
飛散物は氷河中に広がっていて僕たちだけでは手に負えないし場所によっては危険でもある。

できる限りの範囲で頑張らせてもらっている。

AG隊の食料カートンはバラバラになって200m以上も離れたアイスフォールの中で昨日僕が発見した。

バンバンは、それ以上遠くの氷河上からおしるこを発見したと元気に今日報告してきた。

実は昨夜から熱が出て僕は寝込んでしまい、
情けないが今日の捜索活動には行けてない。

バンバンは僕の伝達役となり優しく介抱してくれ、梶は頼もしくみんなをまとめリードしてくれている。

あんなに元気で頼もしかったヤンマーも実は激しい喉の痛みのためダウンしてしまった。

まさかの2人が、いま戦力外である。


ここにきて、皆隊員は疲れてきている。
王子も歯痛と風邪の症状が進み気になる。


AG隊の心身の健康を維持するためにも早期にリセットできる機会と場所が欲しいと思うが、

この国の大変な状況を考えるとなかなかそうもいかない。


せめて、ルクラで足止めされているAGロブチェ隊がそこから脱出して
カトマンズ、そして日本へ戻れることを切に願う。


明日はどうなるのだろう。


新たな試練を乗り越えられるように。
そして、さらに強く生きられるように。


では。
またまた報告が出来る時に…。

ロブチェ隊の動向

2015-04-29 21:42:42 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊です。

 

ルクラからカトマンズへの国内線は、天候、カトマンズ空港との調整など諸々の条件を考慮しながら、数便飛びました。

AG隊も周囲との公平を保ちながら、本日は男性1名だけがカトマンズに到着できました。誰が先に行くかは、くじ引きで決めたそうです。

明日も同じくチャレンジして行きます。明日、何人がフライトできるかは分かりません。引き続き、カトマンズ事務所と密に連絡取りながら、進めてまいります。

ルクラに残っている隊員は同じ宿に滞在しています。

ご安心ください。

 


ロブチェ隊、本日はルクラに滞在です

2015-04-28 19:26:02 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊です。

 

ロブチェ隊の報告です。

 

残念ながら、本日のルクラ・フライトはキャンセルになりました。

ルクラの天候が崩れて、カトマンズも雨になりました。

 

カトマンズ空港は、レスキュー、国際線が優先のため、国内線はほとんど飛べていないよう

です。  明日もどうなるか、なんとも言えません。

 

ルクラもロッジが満杯状態になり、ロッジに入れない人も出ています。

取りあえず、AG隊はロッジが確保できているので一安心です。

 

ストレスの溜まる状況ではありますが、他のエリアに比べれば状況は良いと思います。

ここは根気強く待つしかありません。

 


エベレスト・ローツェ隊の今後

2015-04-28 15:04:11 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ登山隊2015

飯田橋留守番隊です。

 

先ほど、けんけん隊長から連絡がありました。

 

今までは、レスキューと飛ばされた物資の回収、整理をしていました。

大分エベレストBCも落ち着いて、自分たちにできることも限られてきたので

一旦、ロブチェ村のそばに設置したロブチェBCまで下り、そこで今後の行動を決定して行く

ことにしました。

 

すぐ下のロブチェBCへの移動とはいえ、ある程度の物資を輸送しなければならないのでス

タッフが必要になります。

現在、下から応援スタッフが上がってくるのを待っている状況です。

今日中には到着すると思いますので、明日にはロブチェBCに移動できる予定です。

 

エベレストBCでは、キッチンテント、ダイニングテントが壊れて使えないので、外で調理をし

ながらの食事でしたが、ロブチェBCにはダイニングテントもあるので、落ち着いて滞在しな

がら、今後のことを考えていく予定です。

 

時々けんけん隊長本人から直接ブログがアップされています。

通信環境が良くない中、けんけん隊長も生の情報を送りたいので、ダメもとで何度もトライし

ているようです。

送れたり、送れなかったり、そして本人もアップできたのかを確認できていないので、飯田橋

からの発信と前後したり、同じ内容のものが重複したりしておりますが、このような状況なの

で、何卒、ご容赦ください。