けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

イエティの頭の皮!!!!

2005-11-12 23:21:36 | ネパールトレッキング
本邦初公開です!(なーんて)
昔、タンボチェのひとつ先の村ディンボチェにあるお寺に
祭られていたものなんですが、その後、ターメの寺院に移り、
今はクムジュンの寺院においてあるんです。

どっかの国の誰かが、本当にイエティなのかどうか調べたとかなんとか…
たしかそんな話があったような気がしますが、さて審議のほどは。


クムジュン!

2005-11-12 23:13:54 | ネパールトレッキング
これぞ、クムジュンコの名前の由来…。
エベレスト街道で一番大きなシェルパたちの村、
クムジュンです。
見えてる山は、“母の首飾り”という意の
アマダブラムです。

なかなかテクニカルな山ですが、
AGでは、この山の公募登山もやっていますよ!

再びナムチェです!

2005-11-09 10:59:12 | ネパールトレッキング
ナムチェのインターネットカフェから発信しています。
私のPCは電源がなくなりました。
なので、写真は送れません。

三芳ハイキングクラブ、無事にタンボチェを往復!
すでに次のキリマンに向けて、話が盛り上がっています!
本日は、いっきにルクラまで歩きますので、
彼らには、もう出発してもらいました。

昨夜は、ラクパのロッジにペンバ・ギャルツェンがいました。
彼は、チョ-・オユー、チョモランマで一緒だった超強いシェルパです。
気は優しくて力持ち、って感じののやつですね。
ゴーキョピークに行ってきたみたいです。

タンボチェの途中のテッシンガでは、
武蔵の山荘のグループと出会い、アンプルバがサーダーで、
オンジェが一緒に働いていました。
武蔵の山荘の宮坂さん、明るく元気な方です!
マッターホルンに私と登った方たちも、ご一緒していて、
思わぬ再会の連続です。

今日のルクラも、田部井さん始め、各チームが
合流するうえ、ラクパもカトマンズも行くらしく、
にぎやかになりそうです。

では、そろそろ追いかけなくては。
また、更新できるときまで!

PHOTO:ナムチェバサールからクワンデを望む

ナムチェバザールです。

2005-11-06 12:51:00 | ネパールトレッキング
AGの衛星電話の調子が悪かったので、
代替機を借りてきたんですが、今度はケーブルの愛称が悪くて、
接続ができないようです。

ここは、エベレスト街道で一番にぎやかな、
ナムチェバザールという村です。標高は約3600mです。

ここには、AGチョモランマなどの登山隊のサーダーを勤めてくれた
ラクパ・テンジンの自宅兼ロッジがあり、昨夜はここに泊まりました。

今回のトレッキングは、埼玉県の三芳から来たハイキングクラブの皆さん。
大いに盛り上がって、楽しいトレッキングをしています。

サーダーは、チョー・オユーに引き続き、パサン・キダー!
ものすごく順調にルクラにフライトができましたが、
私たちの後のフライトは、上りも下りもカトマンズの濃霧のために
キャンセルとなりました!とてもラッキーです。

ルクラでは、冬季エベレスト登頂のナワン・ユンデンのロッジで
なんとラクパ・テンジンがお出迎え!
日本発の公募登山隊だった2002年のチョ・オユーに参加していた
“漁師”ことアン・チリもそこにいて、一緒にトレッキングすることに。

今回のコックは、ミンマドゥールですが、
街道沿いでは、兄貴のダーメや、(どっちが何時の遠征だったか忘れた)
メラピーク・ボード滑走で一緒だったトクティム、
チョーオユー、チョモランマで一緒だったノルブとかに出会い、
まるで同窓会のような街道で、彼らに再会する旅のようでもあります。

ラクパのロッジでは、チョモランマのときのキッチンボーイだった、
グマンが食堂のコックとして働いていました!
なんと、ここでは、エベレスト初登頂の女性、
田部井淳子さんもグループを連れて来ており、久しぶりのご対面となりました。

昨日は、メンバーのうちの一人が誕生日だったので、
みんなでケーキを食べて、歌を歌ってお祝いしました。
まわりの皆さんにもケーキを配ってね!

さて、これからシャンボチェに向かって出発します。
14人のメンバーたちは、すでに先にスタートしてもらいました。
これから私も追いかけます!

ではまた、ナムチェに降りてきたときに更新しますね!
山の写真もそのときに!
ナマステ!


PHOTO:パサンの息子と姪っ子!

バッタバタの1週間!!

2005-11-04 02:19:14 | ネパールトレッキング
東京のBC無料講座の翌日である木曜日は、
午前中に東京スポーツ&レクリエーション専門学校で2コマの授業を
こなしてから、大阪に直行!
「憧れの高所登山」の関西版を開催しました。
関西の人たちは、講演の反応が良く、挨拶もしっかりはっきりするし、
とても好感が持てます。すぐに仲良くなるしね。

講座終了後は、恒例となった近所の呑み屋さんで
お客さんも含めてみんなで飲みながらの座談会となりました。
東京ではなかなかできないよね。いつかやりたいね。
金曜日も「憧れのパウダースノーへ」の大阪版を開催しましたが、
週末には、ヤマケイとのコラボ企画「わんぱく登山学校」の講師があり、
この日は、最終の新幹線で帰らなければならず、20時30分ピッタリに講座を終了して
新大阪の駅へ大急ぎで直行しました。

私が会場を後にしてから、片付けをしてくれたトッキーはじめクラブ員の皆さん、
本当にありがとう。特にさんには、ボードケースまで持って帰ってもらって。
大阪駅から京都方面の電車が止まっていて一瞬ドキっとしましたが、
無事に最終の新幹線に飛び乗り、松茸弁当とビール終了後に撃沈。
家にたどり着いたのは、夜の1時。

それから、翌日の「わんぱく登山学校」の企画の確認と仕度をはじめて、
結局、徹夜で朝風呂して、7時前には家を出て行きました。

今回の校長先生役の“たわし髭”こと大蔵喜福オヤブンと
アシスタントをしてくれるミズキユウ、それからアメリカから帰国したナナエ
合流して、子供たちを新宿の摩天楼の下で迎えました。
出発帰着点となる新宿の子供から、沖縄から参加した子まで、いろいろ。
以外にも参加した子供たちが元気で、すれてるところもなく、人見知りもしない!
学年の差も感じさせないくらいに、すぐに皆仲良くなって、
バス出発後のテンションの高さは異常なくらい。ほとんど病気。(ふる!)
しゃべりっぱなしの子供たちを乗せてバスは中央フリーウェイへ。

辿り着いたのは、長野県高遠にある国立少年自然の家
初日の土曜日は、小雨が降っていましたが、自然と動物のくらしの話し、
そして竹笛づくりに没頭して時間があっという間に過ぎました。
テントに入り、夕食の準備に取り掛かりましたが、
初めての釜戸や焚き木に感動したり、野菜を切ったりして、
ワイワイガヤガヤとカレーを作りました。食後は、雨上がりのキャンプファイヤー!

2日目の日曜日は、北に位置する守屋山へ登山!
坂道を上手に歩けない子もいれば、走り回っている子もいたりして、
運動能力に差があったり、自然の地形に歩調を合わせることができなかったり、
もっと、もっと、日本の子供たちに自然環境に入るチャンスを与えて、
五感を研ぎ澄ませてあげなきゃって、改めて思いましたね。

イベント中は、子供の話題に終始押されっぱなしでしたが、
帰りのバスでは、たわし髭の大切な自然の話“山は偉い”も聞かせることができ、
アカデミックなアウトドアライフがすごせたと思います。

「この思い出がいつまでも彼らの心に残りますように…」
という願いを込めているうちに…

僕はまたネパールへ来てしまいました~!!!!!
今、カトマンズです~~!!!

明日早朝にルクラへのフライトに乗って、エベレスト街道に行ってきます。
ブログが更新できましたら、ご喝采!では!


PHOTO:守屋山を下山する「わんぱく…」の子供たち!

けんけんからのお知らせ!

2005-11-03 03:08:25 | お知らせ
いくつかお知らせがあります!

山岳写真家 小川誠 写真展
「北アルプス雪と岩3000mのドラマ」
チョー・オユーでその真心の行動と天然の動きで人気を得た
“マコロジー”こと小川誠さんが写真展を開催します。
北アルプスだけではなく、特別にチョー・オユーの写真も
ここで発表します!皆さん、是非見に行ってくださいね!
初日の18日は、登頂のお祝いも含めてパーティーも行います!
写真展:11月18日(金)~11月28日(月)
会 場:新宿三井ビル1F「ペンタックスフォーラム」
           (03-3348-2941)
祝う会:11月18日(金)18時30分より(要申し込み)


「スキー&ボードメンテナンス講習会」
ルートJの“ジャケン”こと中井氏がメンテナンスのノウハウを
伝授します!自分で手軽に正しく、シーズン中の日々のケアが
できるようにするための講習会!
日 時:11月9日(水) 1月18日(水)
    いづれも19時~20時30分
会 場:AG飯田橋オフィスにて
参加費:2000円(材料費含む)


「登山者のためのテーピング講習会」
山では、突然の怪我や関節を痛めてしまうことがよくあります。
また、慢性的に膝が痛いなどの問題に対処するための有効な
テーピングの技術も講習します。
日 時:11月14日(月) 2月23日(木)
    19時~20時30分
会 場:AG飯田橋オフィスにて
参加費:1500円(材料費込み)

   
PHOTO:真心を込めて象に愛のハグするマコロじい!

素晴らしい出会い!

2005-11-03 02:46:15 | バックカントリー
なんか出会い系サイトのタイトルみたいだな…。

先週26日に文京区のホールで行ったバックカントリーのイベント、
「憧れのパウダースノーへ」にご参加くださった皆さん、
ありがとうございました!
たくさんの人が話を聴きに来てくれて、昨年のBC映像を見てくださいました。

ワクワクドキドキの季節となって、みんなハッピーな顔をしていましたが、
僕には、更にハッピーな出来事がこの会場であったんです。

この日の午前中に新宿の西戸山という小学校で講演をしてたんですね。
そこで、保護者のお母さんたちや先生たちに、

「子供たちに自然や山を体験させる事は大切なことですが、
 翌日からすぐに、それらが好きになっていったり、
 彼らの生き方に変化がおこると期待しちゃダメですよ…。」

「…でもきっと、5年後、10年後、20年後には、その頃を思い出して、
 単純に自然を好きだと思ったり、大切だと思ったり、山に行きたいと思ったり、
 人間が生きていくのに必要な“力”を自然と親たちが教えてくれたんだとか、
 何かを感じてくれるようになってくれるはずです。」

…みたいな話を生意気にもしてたんですね。
そのときに、壇上で話をしながら僕は20年くらい前の事を
なぜか思い出してしまいました。

それは、まだ僕が大学生2年のときに近所の喫茶店のオーナーの子供とか、
知り合いの子供たちを連れて、北アの唐松岳に出かけたときの話で、
僕にとっては、子供のご両親から初めてガイド代金まで貰ったりして、
ガイドの仕事の第一歩、原点となっている出来事です。

“そういえば、俺のガイド人生は、あそこから始まったんだなぁ…”
“あの子達は今頃どうしているかなぁ?なんて名前だったっけなぁ?”
“あのときの事を覚えていてくれてるのかなぁ…”
なーんて、頭の中に次々思い浮かべながら講演をしていました。

夕方、文京区のホールに移動してBC講座の準備をしていると、
時間となって、お客さんが入場しはじめたんです。
その中から、髪の毛クルクルで無精髭の男性が僕に近づいてきて、

「あの~僕、母親がシャトーっていう喫茶店をやってまして…」
と、話し始めたとたんに僕は突然彼の名前を思い出し、
「クニちゃん?!クニちゃんだよねぇ?」って、口に出していました。
その男性は、あの唐松岳に連れて行った小学生の一人でした。

もう、全身鳥肌が立ちましたよ!!!
こんな事ってあるのか!ってね。怖いくらい。
「今日の朝に君の事を思い出したところだったんだよ!」って、
興奮して、感動して、もうウルウルしながら、
その“元小学生”と話をしました。

彼はね…、
「ケンジさんに連れて行ってもらった山やスキーが
今の僕の人生に大きな影響を与えている。」というような事を言うんです。
「その頃は気づかなかったけど、あの頃、山のゴミを拾って歩いたり、
自然にたくさん触れたりしたことが、人間として生きるのにとても大切だった。」
なんて事を僕に話してくれた。

「ああ、僕は世の誰に認められなくなっても、
僕がやってきたことを彼が認めてくれただけで十分に幸せだ!」って、
本当に思いました。
あの時はじめた事は、間違ってなかったんだってね。

中学・高校とスキー部に入り、20歳からスノーボードをはじめ、
結婚して子供が生まれ、登山も始めるようになった彼。
雑誌の登山教室の告知を見て、僕を発見して会いに来てくれました。

いい話でしょ!?今年のバックカントリー、幸先の良いスタートです!


PHOTO:カナダのBCエリア「キャンベルアイスフィールド」の夕陽