「Fukushima 50」を観ました。
あの時、福島第一原発で起こった全てのこと、そして命がけで日本の危機を救った方々のことを描いています。
渡辺謙、佐藤浩市をはじめ、出演陣も素晴しいです。
報道を通じて知っていたよりも、事態は「ここで今、炉が爆発したら東日本が灰になってしまう」という寸前まで危険な段階に、実は陥っていた・・・ということなど、まさに驚くことが多かった。
亡くなられた吉田所長が、東電の本店、そして時の政権のまさに「勝手な言い草」に「素人は黙っていろ!」と怒鳴って立ち向かい、バカげた命令はスルーまでして、事態、現場を守ったこと。。。
そして時の日本のトップが如何に現場をかき回し、事態を悪化させたのかということ。。。
「怒鳴りに来ただけの無駄な来所」で重要対策が大幅に遅れる・そんなことの繰り返し。。。
そして、噂でしか聞いてなくて、「まさかねぇ・・・」と思っていたことなのだけど
「一刻も早く冷却しないといけない」と考えたアメリカ政府が「冷却のために大量のホウ酸を積載した飛行機をスタンバイしたのだが、時の政府が断ってきた」ということが、しっかりとシーンとして存在していました。「日本は自分の力でなんとかする」と言ったとか言わないとか・・・。
あれから10年が経とうとしています。
「断ったっていうのは、あれはデマだったのかな?」と記憶の中では消えかけていたことだったのだけど・・・「なんと!本当のことだったのか!・・・」、と再び怒りがこみあげてきて正直困っています。
あの時バカを言わずに受け入れていたら?
即日飛び立てる状態だったらしいし、一番早く一番効果的な冷却が出来たのかも・・・
タラレバですけどね^_^;
でも事態は大きく違っていたかもしれません。
大震災は天災なのですけれど、その後の事態は「人の判断」によってどんなふうにでも転がる。。。
そういうことを再び考えさせられる映画でした。
あの時、日本はあの体制だった・・・ことは運がよかったのか?悪かったのか?
もちろんわかりませんが、少なくとも「冷却支援を断ったこと」は、、、表沙汰にもならずに流れてしまうような小さいことではなかったのでは?と今更ですけど、とても不思議な気持ちになります。