ゆるふわ屋。 - 鏃キロク・若林浩太郎のブログ -

シナリオライター若林浩太郎のblogです

ペルソナ3フェス レビュー・ファースト ワイルドの力を継ぐ者

2007年04月22日 18時57分34秒 | レビュー
「ペルソナ3フェス」オリジナル・サウンドトラック
ゲーム・ミュージック
アニプレックス

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私が買ったのはアペンド版です。

内容に違いはありませんが、本編の「完全版」と
「後日談編」という2エピソードを毎回選べるために
いつも迷ってしまいます。

でも、やっぱり彼らの「それから」を見たいので
後日談編を主にプレイしてたりするわけなのですが…。

本編と違い、難易度が選べません。
そしてイントロダクションにこう書かれています。
「本編とは違う、歯ごたえのある難易度に設定しています」と。

最初に、謎の地下迷宮「時の狭間」に入って
赤シンボル(厄介な敵の意)にエンカウントした時に
「こりゃキツイな」と思いました。

3本編でも、後日談でもワイルドの力…
ペルソナを切り替える力を持つキャラの役割は一つ。

もちろん私のプレイスタイルの話なので、
全ての人がそうであるというわけではありません。

ただ、他の仲間が弱点や使える技が固定されているので
自ずと主人公は弱点を突く攻撃をしていくようになると思うんですよ。

弱点をついて相手を1ターン行動不能にすると
「ワンモアチャンス」といって、もう1回行動できる
戦闘システムは共通しています。

そこで、私の場合はできるだけ弱点をついて転倒させ、
メッタ打ちで斃す……という流れを愛用してます。

そうすると、大抵の場合はシャッフルタイムになりますし。
(移動するカードを目で追って、欲しいボーナスを得られるか試すもの)


というわけなんですが、後日談編は敵のレベルが25~30程度で
開始します。こちらのキャラは、とりあえず選べるのは25から。

当然、本編のように楽な敵ばかりでなく
光属性に弱いのやら闇属性に弱いのやら出てきます。

物理3種を反射する敵もフツーに最初から出てくるわけで…
ペルソナ合体で「使える」やつを用意するまでが大変です。

そして、やはり! やはり!!
本編同様、お金に困ります(=×=;

アトラスのゲーム、なんでお金の単位が「円」で
終盤まで困り続けるバランスになってるんだろう。不思議だw


さて、去年クリアしてから触っていなかったので
実際はわかりませんが、検証ぬきの印象でフェスを語ります。


・ゲームバランスがいじってある

心なしか、伊織の攻撃力が高くなってるような。
もらえるEXPの値も調整してある気がする。
コインのカードを引いた時に得られるお金の値も底上げされてるような。


・後日談編と本編ではペルソナの能力が違う

おそらくですが、かなり違うかと。
後日談ではコミュがないので、
ペルソナのレベルが1上がるごとにスキルを覚えます。
弱点や耐性、覚えてる技とかは同じかも。


・本編が分かりやすくなっている

追加された要素、元から入ってる要素に対して
最初に触れたとき「HELP」という項目で説明が入ります。
ボタン2回押したら消えるくらいなので、
うっとうしくないようにも留意されてる気がします。


・疲れの概念

後日談編にはありません。
ってか、あったらクリア不可能ですw

本編には残ってますが、だいぶ緩急がついている気がします。
以前は体調を崩すとナカナカ治らなくてイライラしたものですが
治りやすくなっているような。
ただし、ヘバる確率が高くなったような気もします。

これは、プレイが作業的に…マンネリ化しないように
導入されたシステムだと思いますので、まあいいかなあと私は思います。


・後日談編のストーリー

ネタバレはありません。
とりあえず2時間ほどプレイして、
なぜあのような状況になったかは読めました。

メティスも「それしかないだろう」っていう感じです。

逆転裁判4のファーストインプレッションで書いた「読み」は
見当違いでしたが、今回はどうでしょうね。

個人的には荒垣さんに復活してほしー!

ただ……。
オープニングの状況に、全然たどりつける気がしないんですけどw
あれ、プレイ時間どれくらいでいくものなんだろう?

ベイグラントストーリーに次ぐ、
長い長い1日になりそうな予感。

炎人 6巻 - この国では15分に1人、自殺している -

2007年04月22日 09時04分18秒 | 雑記
炎人 6 (6)

秋田書店

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マイナーコミック!
大きい本屋でも置いてることが少ないぞボニータコミック!
ってな具合でロッキー観た後に本屋寄って買ってきました。

ちょっとチェックしてなかったら、
ちゃんと連載してるんだもんなあ…。

と、いうと失礼な発言なんですけど。
この東山むつきさん、非常に運の悪い漫画家さんでして。

極上天使って漫画が5巻で完結、
真骨頂を開いた「炎人」2巻連載分の途中で雑誌が休刊。

幼稚園を舞台にした漫画を描いてみたんですが、
作者のベースは変わってないので余り受け容れられず。

「極上天使リターン」をやったのですが、とりあえずそれは1巻で。

別雑誌で「炎人」再開。長かった…。
このブログで去年、書いたと思います。

で、話が遠回りしてしまいましたが月イチの連載を休まず
描いてるんですよね。これ、当たり前のように見えて
難しいと思うんです。

1巻~4巻あたりまで、自身が持ってはる過食症(拒食症?)の
話を幕間に書いてたりしました。

漫画も、そういった精神的な病を中心にした物語なので
いっそうファンから支持を集めたわけなんですけど。

読んでると「うわー、すごいな。これでよく連載できるよな」って
思っちゃう。私が持ってるのは自律神経失調症(パニック障害?)で
そんなに重症じゃないらしいけど、気持ちはすごく分かる。

なので「ああ、自分が描きたいものを描いたからこそ
読者に響いたんだろうな」って思ってました。

ところが、連載が中断されて。
いざ再開してみると、作者自身が描きたいものが違ってたように
私から見えたんですね。時間も経ってたし。

そこに戸惑いがあったんじゃないかなって。
でも、それでも続けてる。

続けていく中で、自分の道っていうかウリっていうか
描きたいもの…描く価値のあるものを探求しだしてるのかなって
思いながら読んでます。

1巻連載分を、雑誌で立ち読みした時の衝撃は未だに忘れません。
その時に感じたキレは今、ないけど。
違うものを今、作者は手にし始めているような気がします。

きっと、それでよかったんだろうなあと。しみじみ思ったり。
そんな勝手な妄想を膨らませていたりします。

ちなみに、作者の性別は不明です(多分どこまでいっても不明w)。

いつの間にかブログを開設してはりました。

ショートレビューが載ってるリンクも貼っておきますね。
興味があったら、1巻だけでも手にしてみて下さいね(応援してる)。


さて、6巻は1話完結の内容が続いてます。
その中での主人公の一言。

「この国では、15分に1人が自殺してる」

あれ? この台詞、どっかの映画でなかったっけ。
アメリカでは15分に1回、誰かが銃殺されてるとか。

計算してみました。

日本の自殺者、1年に3万人。
60(分)×24(時間)×365(日)を30000で割る。

17.52…ということで、15分から20分の間ですね。
でもアメリカの人口と日本の人口を比べると、やっぱり凄い数だ。

そういう鋭い一言が時折、えぐるように織り込まれてる漫画です。