利尻島に行きたいと思ったとき

今から20年ぐらい前の事ですが

北海道に、、、
縁があて人生の半分以上近くも
　　　　　　　　　　住んでいるのに

私は、「利尻島へも行ったことが無い、、、」

「昆布船」が
　　　　本州の伝統料理屋の
　　　　　　　　味となっているのに

利尻を知らないで、、、
北海道人には成れそうもないと

勝手な私流の
　　利尻富士見たさのポリシイで

何回か、
　　　計画を立て、
　　　　　息子を北海道旅行に誘った。

医科大学生になって
　　今のうちしか、
　　　　　のんきな時間を過ごせないという
　　　　　　　　教養時代の時でした。

「母さんはどうしても
　　　、、、利尻島に行って
　　　　　　　利尻富士を見ながら、

〖昆布』を買ってきたいのだけど、、、」

3泊ぐらいの
バス旅行で、、、、どう？

大学生だった息子は
「バスで、寝ていても良いのなら、、、ついて行ってあげるよ、、」

そういう訳で、出発した。

そして、利尻島への舟着き場に着いたとき

「波が、、、荒いので，、、今日は舟はでません。」

関西の大手の旅行会社の企画なのに
出発の時刻になって
　、、、やっぱり、、舟はでません！！

私は、、、添乗員さんに言いました。

「島に行きたくて、、参加したのですから、
なんとか、時間をずらして
波が治まるのを待って、、、島に行きませんか？」

「無理ですね、、、！」

北海道旅行の利尻コースは
このような事が
珍しくないのだとの、、、一点張りで

後ろ髪ひかれながら、、、
先に急ぐことになった。

知床に来て、
　　　遠く、、、
　　　　　ロシヤの彼方を見て

「トドワラ」に立ちより、

海が枯れてゆくような、
人生の過ぎてゆくのを見るような
どんな生命も、、、束の間の繁栄だと

利尻島目的で来たのに
「舟に乗れない」と

　　　わかったときの、、心のような

なんとも、、
　　贖いようのないさびしい、、
　　　　　　　　　　　　トドワラ、、、

トドワラは、
枯れた海の沈黙が
原野であった林の時代を伝えていた。
　　
、、、、寂しい、、、寂しすぎる、、、

トドワラ、、、
人が枯らしたのか？
海が、潮が、、風が、、波が、、、冷たすぎる。


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釧路の
海産物の食事処で
海産物どんぶりを食べながら

もう一度、、必ず「利尻島に行こう！！」

そこで、
心が吹っ切れて

ワンコが羊を、、、上手に扱うという
放牧農家で、
北海道らしさを感じながら

ワンコの賢さにびっくりしながらも
此処まで，犬を友達にしてしまったというか、、、？
思うままに、、走らせるというか？

ワンコの習性を
人間の必要な仕事に巻き込んだというか？？！
飼いならした人のプロ根性に敬服しました。

利尻島は観れなかったが
いつか又、、
　今度は、主人の夏休みを利用して
　　
きっと、、利尻富士を見に来るから。。。

息子とわかれて
学生時代最後の親子旅行が
「十年先に、主人と、利尻に行く！」　

課題を残して、
息子は、、学生時代の夏休みの束の間を
居睡り旅行で、東京に帰っていった。

今回の海難事故の皆さんに
深く、、深く、、、黙とうを捧げ乍ら
神様の、、、心が、、、

舟の出航をひき止めてくれていたらと、、
自然の美しさは
　　　自然の厳しすぎる事と
　
切り離して挑んではならないことを
ゴールデンウイークの
旅行シーズンの前に、、、思いました。

今年のゴールデンウイークも
我が家は、、どこにも行きません、、、。

　　　　　　心より、、、ご冥福を祈って
　　　　　　これからのシーズンには
北海道の思いで作りが、、、
プロの手によって
目的が果たせるように

人を率いる事の
厳しい訓練は　
地域全体で
育て上げてほしいものだと、、、
　　　願っています。