先日、来院されたIさんは、いつも主訴が左肩、左腰、左膝というように左側ばかりに痛みが出ます。均整術では左右のバランスが悪い場合は左右型と言っていますが、その典型的な例です。
実際に鏡の前に立ってもらい、姿勢を観てもらうと自分でも分かるくらい左右差があります。そのIさんがよく行うスポーツはテニスとゴルフです。この2つのスポーツはどうしても動きが偏ります。
それを修復するためにゴルフの場合、逆に素振りするとか、テニスでは利き腕でない腕でたまにプレーする等してバランスを整えることをお薦めします。大リーガーのイチロー選手が逆に素振りしたり、ダルビッシュ選手が左で投げたりするようにしてバランスを自分で整えているのは有名なのでご存知だと思います。偏った運動を良くする人はそれらを参考にされると良いでしょう。
また、左右型の人の場合、姿勢だけでなく左右で体温が違う人もいます。Iさんも体温計を両脇で測ってみたそうです。すると左は右より0.4℃くらい低かったそうです。
人間の体は必ずしも左右対称ではありませんが、左右で体温が違うと色々と不調になりやすいです。足湯などでも左右の足を同じ時間温めても片足は赤くなるけれど、逆の足と白いままというように温まり方が違う場合があります。その時は白い方の足を更に時間をかけて温め、同じくらいの足の色にするとよろしいです。
当院ではだいぶ以前から、この左右の温度差にも着目していました。左右で特に差があると感じるのは足先です。足先で冷たい方を念入りに泥パックで温めると気持ち良く、しかも身体の歪みも早く整います。
杉並区西荻窪の整体・木村均整院