反り腰の腰痛

　人間の背骨（脊柱）は頚椎（首の骨）７個、胸椎（胸の骨）１２個、腰椎（腰の骨）５個と仙骨、尾骨からから成り立っています。これらの背骨（脊柱）は横から見るとＳ字になっています。

　頚椎は前湾、胸椎は後湾、腰椎は前湾というようになっています。このＳ字の角度が無く真っ直ぐでも良くありませんし、角度が強すぎても良くありません。

　先日、来院された６０代の女性は腰椎の前湾が強い、いわゆる「反り腰」という状態です。仰向けに寝ると更に前湾が強くなり、腰とベッドの間にだいぶ空間が出来てしまいます。そのため仰向けに寝ると腰が痛くて寝られず、横向きかうつ伏せで寝ているそうです。

　「反り腰」は、高いヒールを履く女性に多く見られます。高いヒールの靴を履くとお腹が前に出てヒップアップする形になります。カッコはいいのですが、腰には良くありません。

　その方は高いヒールを履かないそうですが、それでもかなりの反り腰でした。施術後、「だいぶ楽になった」と言っていましたが、仰向けで寝るとまだ反っています。

　そういう方には、仰向けで寝るときに膝の下に毛布等を丸めて、膝を９０度くらいに曲げると腰の負担がなくなり、痛み無く寝られます。

　試しにやってもらうと仰向けに寝て腰が痛くないのでビックリしていました。簡単なことで身体が楽になることがあります。施術と併せて、そういうこともアドバイスすることも重要だと感じています。

　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院