杖が要らないみたい

　急に膝が痛くなって歩けなくなり、病院に行くとレントゲンを撮って診てもらったが特に骨に異常はなく「変形性膝関節症」と言われシップを渡されて２週間ほど通院したが、改善しないので何とかなりませんか？という６０代の女性が来院されました。

　その方は過去に腰痛や頭痛で何回か施術したことがありますが、膝痛が主訴で来院されたのは初めてです。足がＯ脚でしたので以前から膝が悪くなるのではないかと心配していました。

　解剖学的に大腿骨（太ももの骨）と脛骨（すねの骨）の角度は176度～178度で、少しだけＸ脚になるのが正しい角度です。しかし、ピッタリその角度でなくても膝周りの筋肉や靭帯が強ければ痛みが出ない場合がほとんどです。ただ、加齢に伴い関節の機能が低下すると急に痛くなる場合があります。

　今回のケースは本当に急に痛くなったようです。まるでギックリ膝？のようです。杖を使ってやっとこ来院されました。

　膝の可動性を観るとほとんど動かすことが出来ません。動かすと激痛です。そして腰まで痛くなってしまっています。そういう症状の方は年に１人くらい来院されますが、慢性的な膝痛より早く改善します。

　施術後、膝の可動性はかなり改善し、お帰りのときは「杖が要らないみたい」と喜ばれていました。ただ、１回では完全に回復しないので暫くは続けて来院していただけるようお願いしました。たぶん、後５回くらいで元に戻るでしょう。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院