穴から見た景色を私は楽しんでいた、あいつがまたこの家を通った。
にくにくしいまでの、痛んだ顔と汚い歯をまるだしにして、前を通るのだ。
たまにのぞいてみると、あいつがじろじろと見ながら私の穴の前を通る。
ちゃんと、さっさとあるけばいいのに、一度とまったようにじろじろみるのだ。
あいつの事を見るたびに、嫌いになるのでいつも家を出るときは、ちゃんと注意した。
会うことさえ、いやなので、できるだけ物音に注意して穴から確認して玄関をでた。
また、あいつは足音を忍ばせないとわざとでる、化け物のような性格だから恐怖だった。
気持ちの悪い歯をみせながら、うごめくとおどろいてしまう。一度など顔を目の前にしたら、あまりにも人間ばなれしていて、あとずさりしたほどだ。目が白くにごりどろっとしていた。
黒目も、にごっていた、あいつの親戚はもっとすごかった。いざっていたり、足をびっこにして歩く女たちがたくさんいた。私もあいつが、もっといい人間なら用心深く穴からみなかったけれど。
いたずらをよくするので、困った、無言電話だ、まるわかりなのに、するのはどういうわけが。
あいつを殴り殺してもいい法律があるなら、倒してやりたいほど嫌いなのにみたくないのに。
声さえ、気持ちが悪いから、穴から本当に用心深くして、玄関からでなくてはいけない。
あるときに、私はもっとすごい穴をみつけることになる。
それは、あいつの部屋が見える穴なのだ、それをみつけてから、あいつが出かける準備をしているときがよくわかったし、女がどんなやつがきているのかわかっておもしろかった。
その穴は、あちらからはまったくわからないつくりで、こちらからは見えにくいのだが、確かにあいていた。あいつは、いつも白いようなしたぎをきていたし、女は老婆だった。
そのうえ、女は意外と何もしないのでまた、驚いた。
まして、きれいなおんなではなく、たぶんどこかの町に捨てられていた女のようにぶさいくだった。
まあ、似合いの二人だからいいのだが、なんと二人は手をつないで、いつも寝ていたのだ気持ちわるかった。
そして、あいつは穴には気がつかないらしく、いつもうろうろして女がいないと焼酎をのんでいる。
それも、朝から晩まで何杯ものんでいて、ふらふらとしていた。
女がいないと、いつの間にやらねむっていたのだ。
私は、そんなときはほっとした、何かとつけ、酒が切れると暴れるのだから。
床をならしたり、激しく歩いたり、わざと音を出すのがたのしげにするのだ。
穴をふさぐことはしなかったけど、私はそこから出て行くときに、やはりふさいだ。
家にある穴は、それだけしかみつからなかったが、これは、ぼろ屋敷に住んだときに私が体験したことだ。
ぼろだからこそ、盗聴しなくても、何でも聞こえたし、ぼろだからこそ、人の出入りなどもよくきこえたのだ。
いまでは、私は穴のないさびしい家にすんでいる。
玄関の穴は、まあ、ついているのだが、ぼろ屋敷ほどはっきりはみえないのだ。
そして、防音になっているから、もう足音もきこえない、なんとなく味気ない生活になった。
にくにくしいまでの、痛んだ顔と汚い歯をまるだしにして、前を通るのだ。
たまにのぞいてみると、あいつがじろじろと見ながら私の穴の前を通る。
ちゃんと、さっさとあるけばいいのに、一度とまったようにじろじろみるのだ。
あいつの事を見るたびに、嫌いになるのでいつも家を出るときは、ちゃんと注意した。
会うことさえ、いやなので、できるだけ物音に注意して穴から確認して玄関をでた。
また、あいつは足音を忍ばせないとわざとでる、化け物のような性格だから恐怖だった。
気持ちの悪い歯をみせながら、うごめくとおどろいてしまう。一度など顔を目の前にしたら、あまりにも人間ばなれしていて、あとずさりしたほどだ。目が白くにごりどろっとしていた。
黒目も、にごっていた、あいつの親戚はもっとすごかった。いざっていたり、足をびっこにして歩く女たちがたくさんいた。私もあいつが、もっといい人間なら用心深く穴からみなかったけれど。
いたずらをよくするので、困った、無言電話だ、まるわかりなのに、するのはどういうわけが。
あいつを殴り殺してもいい法律があるなら、倒してやりたいほど嫌いなのにみたくないのに。
声さえ、気持ちが悪いから、穴から本当に用心深くして、玄関からでなくてはいけない。
あるときに、私はもっとすごい穴をみつけることになる。
それは、あいつの部屋が見える穴なのだ、それをみつけてから、あいつが出かける準備をしているときがよくわかったし、女がどんなやつがきているのかわかっておもしろかった。
その穴は、あちらからはまったくわからないつくりで、こちらからは見えにくいのだが、確かにあいていた。あいつは、いつも白いようなしたぎをきていたし、女は老婆だった。
そのうえ、女は意外と何もしないのでまた、驚いた。
まして、きれいなおんなではなく、たぶんどこかの町に捨てられていた女のようにぶさいくだった。
まあ、似合いの二人だからいいのだが、なんと二人は手をつないで、いつも寝ていたのだ気持ちわるかった。
そして、あいつは穴には気がつかないらしく、いつもうろうろして女がいないと焼酎をのんでいる。
それも、朝から晩まで何杯ものんでいて、ふらふらとしていた。
女がいないと、いつの間にやらねむっていたのだ。
私は、そんなときはほっとした、何かとつけ、酒が切れると暴れるのだから。
床をならしたり、激しく歩いたり、わざと音を出すのがたのしげにするのだ。
穴をふさぐことはしなかったけど、私はそこから出て行くときに、やはりふさいだ。
家にある穴は、それだけしかみつからなかったが、これは、ぼろ屋敷に住んだときに私が体験したことだ。
ぼろだからこそ、盗聴しなくても、何でも聞こえたし、ぼろだからこそ、人の出入りなどもよくきこえたのだ。
いまでは、私は穴のないさびしい家にすんでいる。
玄関の穴は、まあ、ついているのだが、ぼろ屋敷ほどはっきりはみえないのだ。
そして、防音になっているから、もう足音もきこえない、なんとなく味気ない生活になった。