東京メトロ銀座駅のコンコースに2020年10月にオープンした小さな小さな「メトロ銀座ギャラリー」。
「藝大 Art Journey」開催中。
2023年度における東京芸術大学卒業・修了作品から選抜された10作品を3期にわたって紹介する。
第3期:6月17日~7月13日。
主催:公益財団法人メトロ文化財団。
企画監修:東京芸術大学社会連携センター。
瀬崎杏里紗。
大学院美術研究科工芸専攻染織分野。
「追憶の園」。
思い出と現実が交差する記憶の保管庫をテーマに型染めで制作したという。
印象的なシンボルツリー。
世界樹とすれば、瀬崎が歳を重ねていくとどんな樹になっているのだろうか。
王之玉。
大学院美術研究科絵画専攻油画技法・材料分野。
「My Angels Record」。
「現代錬金術師の天上帝国と天使たち」とサブタイトル。
王は自分を現代の錬金術師という。
博物学やオカルティズムや心理学からインスピレーションを得て知識を吸い込み、生物と非生物や自然と人工物や雄と雌などのように一見反対の性質をもつものを分解して融合させるという。
それぞれに手にするものは武器なのだろうか道具なのだろうか奇跡をおこす何かなのだろうか。
今村亮介。
大学院美術研究科デザイン専攻。
「ASANOHA FURNITURE」。
今村は、平面で使われる日本模様を立体に生かすことはできないかとの疑問をテーマに制作を始めたという。
麻の葉模様の幾何学的な構造に着目し、見た目の美しさと構造的にも丈夫な家具を制作。
超絶技巧のDNA。
日本文化の伝統と遺産を守りつつ、世界の芸術思想及び技術を摂取、融合を図る。
空は梅雨色だけど雨はなかなか降ってはこない。
三愛ドリームセンターの解体はあと少しで終わりそうだ。