まとわりつくような高温多湿な立秋。
東京都現代美術館へ。
「開発好明 ART IS LIVE - ひとり民主主義へようこそ」。
会期は8月3日~11月10日。
美術家・開発好明(1966~)は山梨県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。
日常生活や社会現象への関心を梃に、コミュニケーションを促す表現活動を続けている。
路上や芸術祭でのゲリラパフォーマンス、日本各地365ヶ所で同時に行う展覧会、地域や学校でのワークショップ、アート記念日の提唱、トラックで西日本から東日本へ移動する移動式展覧会の主催など、多種多彩な表現を追求してきた。
これらは協力者や参加者の存在が不可欠な活動でもあり巻き込んでいくのであるが、開発好明の創作の起点は、あくまでも、社会構造や制度、出来事にささやかに介入していくという開発好明の個人的営みにある。
その開発好明の個人的営みに様々な思いが反応し、連鎖的に人々を動かしていく様子は「ひとり民主主義」と称されている。
会場へ入ってまず渡されるのが、ウェルカムキット。
ホワイトボードには、本日の開発さんの時間割。
エントランスは普通の回顧展のようにみえるけど、木場のダメパンダが現れたりなんかする。
コケて頭を強打したらしい。
木場のダメパンダが、時計つくろ!と座り込む。
作ってもらって腕に巻いてもらう。
なんか不思議の国に迷いこんだ気になったりなんかする。
開発の作ってきた作品の数々。
来場者も、空色の袋からウェルカムキットを取り出して参加する。
東日本大震災。
福島への思いと福島での活動。
今日の私が居た時間帯の授業は、参加者皆で千の風になってを低音で歌う。
上手に歌おうとすれば高音になっていく。下手でいい。音痴でいい。そこをあえて低音のみで歌うのだった。
そして、究極の来場者参加は、交換しましょう。
棚から好きなオブジェを選んで、そのオブジェをスマホで撮影してQRコードから開発にメールする。
そして家に持ち帰り、好きな場所に設置して撮影して開発に送る。
開発からシリアル番号が届いたら、それで交換成立。
参加者はオブジェ、開発はそのオブジェの写真、で、物々交換成立。
さて。
私はどんな画像を送ろうか。