神奈川県立歴史博物館のコロナ禍で中止になった展覧会が今日から復活。
「明治錦絵×大正新版画ー世界が愛した近代の木版画ー」展。
会期は8月25日~9月22日まで。
日陰を吹き抜ける風はだいぶ涼しく感じるようになったけど日向は暑い。
いつものように馬車道から入ろうとして、ありゃ。
表とか裏とか意識したことなかったのだけど、馬車道玄関は出口専用になっていた。コロナ対策で一方通行にしたようだ。
正面玄関へ。
消毒と検温を済ませて入館。
特別展は撮影禁止。
300年の鎖国を経て開国し日本からも輸出する時代が始まった。
錦絵も輸出品目のひとつだった。
錦絵とは浮世絵の中の一分野。
江戸時代の紙媒体だった浮世絵は、今で言えば単色の新聞や雑誌のようなものだった。今の新聞や雑誌がいつの間にかカラー印刷になったように、多色刷りになった浮世絵が錦絵。
現代人がカラー印刷に魅せられたように錦絵は大人気を博した。
浮世絵の版元の大倉孫兵衛がどうしてその錦絵の輸出を思いついたかはわからない。来日する外国人を見ていてこれは商売になると思ったのかもしれない。大倉孫兵衛は外国人受けするように極度に華美な色彩の錦絵を制作し輸出した。それが今回展示されてる明治錦絵。
もうひとつの展示は大正新版画。
関東大震災後に上野に版画展を構えた版元・土井貞一は遠近があって陰影があってシックな色合いの版画を世に出した。
これからは版画も浮世絵から脱出しなければとの志があったのだろう。
私個人的には、色艶やかな上に艶やかな明治錦絵に魅かれた。
常設展にも行ったけど・・・
館内は冷房がかなり効いているにも関わらず、もうマスクが暑くて暑くてとてもじゃないけどゆっくりとみてはいられない。
ほんとにこのマスクなんとかならんかな・・・
出口へ。
元町のサンドグラスさんでひと休みして帰宅。