明日帰ると言ったら、母がほうとうを食べに行きたい富士山を見たいという。ほうとうって山梨県か。
しかも佐久から行きたいという。はぁ?いつもながら意味不明。
でもきっとなんか父との思い出があるのだろうと、ほうとうを出している店を検索して、中部横断自動車道で山梨県へ。
甲州ほうとう小作・双葉バイパス店さん。
満足の母。
帰り道は私の好みの寄り道をお願いして、一度行ってみたかった茅野市尖石縄文考古館へ。
この博物館には二体の国宝土偶がある。
縄文のヴィーナス。
仮面の女神。
ゆっくり見ていたいけど、母と一緒だしコロナ禍だし、ササッと出る。
母は車で待つというから、急いで尖石遺跡の名前の由来となったとがりいしさまへ。
とにもかくにも今度は一人でじっくりと来よう。
と、車に戻ったら、母がなにやら考え込んでいる。
聞いたら、なんと高校生の頃にここに来た!と言う?!
なんと考古学部に入っていたという?!
今から70年近くも前だから、完全に忘れていて歩いているうちに何か思い出したらしい。
でも母は美術館も博物館も興味が無く、一緒に行っても大抵は車の中で待っていたのだった。
た?
あれ?そういえば、美術館には絶対に入らなかったけど、博物館は時々一緒に入っていたな。
知的好奇心溢れる女学生だった母がここにいたのか。
なんかとっても不思議な気がした。
母は、夕食を終えて炬燵でお茶を飲みながら茅野市縄文ガイドブックを熱心に読んでいた。
でもしばらくしたらいつの間にか居眠り。
ウトウトと縄文の夢でも見てるのかな?