東京都庭園美術館は、その名の通り美術館であるから通常は展覧会が開催されているけど年に一度建物そのものをみる展覧会がある。
「建築をみる2019-1933年の室内装飾ー朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと」展。会期は7月20日~9月23日まで。
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は、昭和8年(1933年)に建てられたアール・デコ様式の建物。
設計は宮内省内匠寮だけど、内装は、アンリ・ラパン+ルネ・ラリック+イヴァン=レオン=アレクサンドル・ブランショ+マックス・アングラン+レイモン・シュブ。
朝香宮皇籍離脱の1947年まで朝香宮邸として使用され、1947年~1954年までは吉田茂外相・首相公邸として使用され、1955年~1974年まで改修の赤坂迎賓館の代わりに迎賓館として使用された。その後、1981年に東京都の所有となり1983年に東京都庭園美術館として一般公開され今に至る。
全てが素晴らしいのだけど、通常は展覧会会場として閉められているカーテンや扉が開いている。
例えばアンリ・ラパンデザイン製作の香水塔も通常と違った場所からみることができる。
書斎も通常は中に立ち入れない。
間接照明とシトロニエ材の付け柱。飾り棚で円形にした室内。
書庫。
通常は公開されてない3階。
ここはウィンターガーデン。
この市松模様はあちこちに使われているけど人造大理石。壁の腰は本物大理石。贅をこらしているように見えながらそのあたりがちょっと面白い。
温室なのだけど、どんな植物を栽培していたのかな?
庭にはトンボがいた。