梅干しはいつも小田原の欄干橋ちん里うさんで買う。
杉田っていう種類の梅あるんだ?と店主・小峯先生に問うたら、横浜の杉田の梅だよと教えてくださった。
った?杉田ってあの磯子の杉田のことか?とても梅という雰囲気ではない気がするんだけど。
梅が咲く頃になったら行ってみようと思っていた杉田は妙法寺さま。
京急・杉田駅下車。
工業地帯の住宅地の中のところどころに神さまがいる。
商店街を通って10分ほど歩く。
杉田八幡宮さまが見えてきた。
梅が咲く。
妙法寺さま。
梅が咲く。
ここには、かながわの名木100選に選ばれている「妙法寺のビャクシン」がある。
37年前で推定樹齢約600年。
日蓮宗牛頭山妙法寺は1352年(文和元年)の創建と伝えられる。
この寺を中心に江戸時代は梅の名所としてたいそうににぎわったという。もちろん花の後は梅干しの加工販売。
それが杉田梅林。
梅産業を推進したのは、約400年前のこの地の領主だった間宮信繁。
地質の関係上、穀物も野菜も育ちにくいこの地に梅を植えた。
間宮家は間宮林蔵や杉田玄白の先祖筋にあたる。
歌碑と梅の境内。
名木・照水梅。
少しだけ咲いていた。
境内には牛頭天王が祀られているんだな。
疫病除け。
今は日蓮宗の寺だけど始まりは違ったんだろうな。
疫病は海の向こうからやってくる。
妙法寺さまから10分ほど歩くと「杉田梅林ふれあい公園」。
といっても梅の木数本。
この公園からは工業地帯がよくみえる。
急速な工業化と宅地化で杉田梅林は妙法寺さまに面影が残るだけだけど、杉田の梅を再興しようという動きがあるようだ。
今の杉田梅は小田原の曽我で栽培されている。
その杉田梅を使って横浜で梅干しを作っているらしい。
杉田・梅塾。
スズキヤさんに置いてあるというから駅へもどる途中で寄ってみた。スズキヤさんは逗子の高級スーパー。
杉田・梅塾の杉田梅の梅干し。
しそ漬けのシソは横浜産。
ん。
なかなかにいい感じ!
杉田で栽培された杉田梅で梅干しが出来る日が来るかも。