多摩丘陵の豊かで貴重な里山が残る川崎市西部の黒川地区で開催中の黒川里山アートプロジェクト・緑と道の美術展in黒川2019。
まだ全作品を見終えたわけではないけど、どうしても「海道」という地名が気になる。
この湿地帯はなんぞや?
たまたま甲羅干し最中のじもぴーらしきおじさまにお伺いしてみたら、これは田んぼですよ!とおっしゃる。
ここ2年くらいは私だって百姓のはしくれモドキなんだからその説には合意いたしかねる。
だって日当たり悪過ぎるじゃない。おまけに水温がものすごく低そうだ。
そしたらおじさまは、あなたは平地しか知らない人だなと言う。関東の山間部にはヤチ(谷地?谷内?)がたくさんあるんですよと言う。
でもこういう条件じゃものすごく苦労じゃないですかと言ったら、だから時代が変わると真っ先に耕作放棄地になる!と言う。
う~ん。。
去年もこの「海道」という地名にひっかかって、やっぱりどなたにお伺いしてもわからなくてわからないままに帰った。
今年は図書館へ寄ることにして会場から小田急多摩線・はるひ野駅へと帰ってきた。
「energy:symbol」:川口祥:モルタル&鉄。
ん~!
そうして、どのみち乗り換えなければならないから新百合ヶ丘駅最寄りの川崎市立麻生図書館へ。
レファレンスの館員さんにお伺い。
しばらくしてプリンターから出てきた紙には川崎市地名辞典(下)の文字。
黒川1323~1543番地。村域の西の地区。街道とは関係ない地名で、多分カイトの転化かと推定される。カイトとは関西中心に多い集落地名で、古くは「垣内」と表記された。東国でも各地にある地名。
「垣内」とは、コトバンクには、土地の区画の呼び名。本来は、将来田畑に開墾する予定で囲い込んだ土地のこと。現在は、小規模の集落あるいはその中の一区画の家群をさしたり、一区画の屋敷地や一区画の耕地などをさしていう。と書いてあった。
ぐぬぬ・・・
なるほどに甲羅干しおじさまのおっしゃる通りだ。
それにしても・・・
垣内(カイト)→海道(カイドウ・カイドー・カイド)はなんともかんとも無理がある感じも捨てがたいのでありまする(^^;
あるいは、厳しい開墾の中で海の道となぞらえて希望をつないだのかもしれないなんぞとも思いまする(^^;
あるいは、古代は、妄想だ(^^;