勝利の美酒！ 「がんばれ！ベアーズ<ニュー・シーズン>」

なんか古臭い映画、って感じしませんか？
オリジナルポスターの　アメリカちっくな似顔絵イラスト
（よく風刺漫画で描かれてるような・・・）も　イマイチそそられません。
しかも、いまさら「がんばれ！ベアーズ」って。

でも、私が俄然興味を持ったのは、胡散臭い男前グレッグ・キニアが
出ていることと、監督が「スクール・オブ・ロック」の　リチャード・リンクレイターだと知ったから。
これは観なければ！でも、日本語吹き替え版しかやってない・・・我慢するか。


ストーリーは、昔の映画（私はTV放映でちょこっと観たくらい）のまま、
おちこぼれ少年野球チームに、これまたどうしようもないコーチが来て、
負け犬だった彼らが　奮起して強くなっていく・・・というコメディ。
主演の、飲んだくれ女好き元・大リーガーのコーチは　ビリー・ボブ・ソーントン。
グレッグ・キニアはライバルチームのコーチ。
マーシャ・ゲイ・ハーデンが　チームの父兄でシングルマザー。

私、昔　野球が大好きだったんです。しょっちゅう観に行ってました。
今のややこしいプロ野球には興味ないんですけど・・・。
だから、野球映画は大好きで、こういう映画にはワクワクします。
お決まりのパターンとわかっていても、がんばれー！！と応援してしまう。

不良オヤジがめちゃくちゃ似合うB.B.ソーントンは　
いつもながら何をやっても上手いなぁと感心。
（ピシッとしたお堅い役も似合ってしまう）
彼と、娘でエースピッチャーの関係も描かれててよかったし。
（彼女は女優さんじゃなくて野球の上手い普通の女の子なんだって！）

ライバルチームのグレッグ・キニア、やっぱり好きです、この人。
なんだろ、男前なんだけど、どこか胡散臭さ、チープさが
漂ってて・・・（ニ○センや　スーパーのチラシのモデルっぽい）

B.B.ソーントンは、一旦勝ちだすと　勝つことに一生懸命になりすぎて
子供の気持ちを考えない戦略を　指導するんだけど、
最後には気づくんですよね。
勝つことだけが目的じゃない！
みんなで”勝とう！”とがんばることが大事。
「スクール・オブ・ロック」でもそうだったけど、
自分にとって納得のいく結果が　一番なんだと思う。
ノン・アルコール・ビールかけシーン、ヨカッタ。

子供たちも、個性があってよかった。
インド系の優等生君、悪い言葉を習ってるのがおかしかった。
アルメニア移民の子のエピソードには　ほろりとしてしまったよ。

ちょっと強引なところもあったけど、オリジナルが有名なだけに
大幅なリメイクも難しいのかもね。
終わってみれば　日本語吹き替えも全く気にならず、
面白かった！！と　満足しました。
映画館には　小さい子供連れが３組ほどだけ・・・もったいない。
「スクール・オブ・ロック」が好きな人は　絶対気に入ると思います。