木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

『体験のあと』(穴)

2013-05-18 23:09:19 | 日記


「体験のあと」(穴)ガイ・バート

起こらなかったことと、起こったことの差がひじょーに激しい。
ワザ有りってとこか?
読後感は、まったくもって満たされませんが。
狙って書かれたんじゃあ、文句も言えんなぁ。
でも、このモワモワ感、なんとかして欲しーな。。。

モワモワに果敢に挑んだのが、あの映画化だったのか?
う~ん…記憶が薄い。
思いだせん!

学校の敷地にある、今は使われなくなった地下室。
5人の男女が食料持参で三日間閉じこもる事にするが…


読み終わったら、違う話になってた─。

というか、新たな話の始まりになってたというべきか。
だったら、続けて欲しいとこなんですけど。
上手いこと、切り上げられちゃってるし。
読者に周到に知らされる事実も、チラりだったり。
事務的な文書だったり…と、どこまでも作為的。
いやらしいな…。

ま、事実、いや~な話ではあるが。
それを感じさせずに読ませるのがスゴイと言えばスゴイ。
青春の1ページ(悲惨なほうの)といった感覚。
サイコスリラーって言うから、それぞれの心理だとばかり。
誰の心理劇なのかが問題。
ここらへん、やっぱ上手いな。

若気のいたり、サバイバル編。
~案の定、ティーンの悪ふざけは悪夢と化す~
回復するまでもう待てない!の巻。

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