ねたばれは白です!
2010年12月時点で200万部も売りあげた
チョー面白い(白夜行)は東野圭吾さん原作の小説
監督深川栄洋(ふかがわよしひろ)さんは、
去年見た(半分の月がのぼる空)の監督さん
主なキャスト
容疑者の娘 西本雪穂 堀北真希(ほりきた まき)
被害者の息子 桐原亮司 高良健吾(こうら けんご)
桐原亮司の母 戸田恵子(とだ けいこ)
大阪府捜査一課刑事 笹垣 船越英一郎(ふなこし えいいちろう)
簡単なストーリー
1973年、質屋の店主が殺される。
複数の容疑者が捜査線上に浮かぶ中、
事件はある容疑者の自殺をもって一応の解決を見る。
当時、雪穂、亮二は小学5年生。
担当刑事の笹垣だけはどうしても、腑に落ちず、
容疑者の西本雪穂と被害者の息子・桐原亮司の姿が、忘れられない。
雪穂と亮司はやがて大人になるが、彼らの周囲では不可解な事件が次々と起きる。
笹垣は刑事を退職したのちも執念深く、かれらを追い続けるが。
私の感想
原作が素晴らしく、その多くの登場人物が複雑に入りみだれ
伏線が張られていて、おまけに犯人の心情は一切語られず
本作品の中で
最初の事件後も長い年月が経過する。また読者に想像力が任されているため、
これを本当に一本の映画に
できるのか、と私は思っていた。
客はいい映画を見たがっている。今日はほとんど満席。
それも中高年を中心としている。私は東野圭吾ファンもかなり
いるのでは、と思っている。
それに、昨今の邦画人気、去年の告白、悪人ヒットは影響したにちがいない。
親切に言えば、昭和の雰囲気をうまく出していた。
「ああ、これはあのシーンだ」とすぐわかるようにうまくできていた。
すべてを描かず、観客の想像力を大切にもしていたと思う。
意地悪く言えば、私には雪穂が「子供ができたらしい」というせりふ
あたりから、もっともっとこの主人公は、私たちをぞくぞくさせるような
悪女だと思っていたので、ちょっとかくっと、はずされた感覚に
すこしづつ、不満が残った。
私の注意力が散漫なせいか?
あのせりふで、「結婚するにも、雪穂が様々な 策略をめぐらせたと言う事が、
観客にわかったのだろうか?」 と疑問に思った。
でもラストで亮司役の高良健吾さんがにっこりほほ笑んだのが
救いだった。
しかし、総じて暗い雰囲気で、これはフイルムのおかげもあるかも、
刑事役の船越さんもいつもより 抑えた演技だったし、
堀北真希ちゃんもいい演出のせいか
後ろ姿ではあるが、ヌードシーンも、思い切って悪女演技していたと思う。
でもでも私はもっとほかの役者で見てみたい~~
(白夜行)をもっともっとリメイクして、いろんなバージョンで見てみたい。
若くて演技力があって、たとえば洋画(つぐない)のシアーシャ・ローナンの
様な女優にやってほしい!!と思う、ももたろうであった~