ももたろうシネマ&トーストマスターズ・クラブ

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もっと映画を見たい。
生き生きとくらしたい。

ソウル・キッチン

2011-10-31 | 映画さ行
高知にもたぶん昔はもっと映画館があったのだろう。

今は高知市内でやっと生き延びていると言うと失礼だが
昭和からしている映画館に行ってきた。
2階席で鑑賞。

高知あたご劇場と言う。
高知駅から歩いていける距離にある。
おばちゃんが今でもちいさなガラス窓で
チケットを売っているこんな映画館今どきない。

さて映画は。

ソウル・キッチン
ストーリー
 どうみてもぼろい倉庫の様な所でレストランを営むジノス。
愛する彼女がシャンハイに行ってからいい事がない。
 ぎっくり腰になるは、滞納していた税金を請求されたり
レストランの経営はなかなか難しい。
 そこへ新しくシェフを雇った頃からこのレストランは変わっていく。
監督・脚本 ファティ・アキン
キャスト
ジノス (アダム・ボウスドウコス)
ジノスの兄(モーリッツ・ブライプトライ)

感想
笑わせてもらった。この監督の前の作品は見ていないので今度見てみたい。
無国籍、多国籍の感触がすごい。
これは息抜きの映画なのだ。

 ギックリ腰になって、お金もないジノスが民間療法の診療を
頼って、むごい治療をするあたりは面白すぎた。ゴリ、ギクギク
骨の音と彼の叫び声。

お料理を食べたいその映像が満載。
エンディングも好き。救いがある。
 きっとこの監督は食べるのが大好きなんだ。
ベルリンに次ぐ大都市のハンブルグが舞台である。

ギリシャ系の主演男優の名前が言いにくくて覚えられない。
兄のモーリッツ・ブライプトライはラン・ローラ・ランに
出ていたらしいが全く記憶にない、ちょっと自分にがっくし。

しかしまた行ってみたい(あたご劇場)!!
150席ワンスクリーン
入場料いまどき1000円。


情婦 WITNESS FOR THE PROSECUTION

2011-10-30 | 映画さ行
午前十時の映画祭
情婦 1957年

TOHOシネマズ高知
監督ビリー・ワイルダー
脚本 ビリー・ワイルダー
   ハリー・カーニッツ
原作 アガサ・クリスティ(検察側の証人)

ストーリー
 本来は法廷劇。
 ロンドン郊外に住む金持ちの女性が殺された事件で有力容疑者とされた男レナードは、裁判の弁護をロンドンきっての弁護士ロバーツ卿に依頼する。
レナードのアリバイを立証できるのは妻のクリスチーネだけ。
が、妻の証言ではアリバイは成立しない。
公判の当日、クリスチーネは検察側の証人として出廷し、
思いがけない証言をした……。

キャスト
 レナード(タイロン・パワー)
 レナードの現在の妻クリスティーン(マレーネ・デートリッヒ)
 弁護士ロバーツ卿(チャールズ・ロートン)
 ロバートの看護師(エルザ・ランチェスター)

感想
 もう、面白くて最高。インターネットデータベスでは10点満点の8.4
信じられないけど、50年以上前の作品ですよ。
一度見ていたのに、忘れていました。この面白さ。

 こんなに二転三転するのに
 無理がなく、役者の演技力で魅了され
 それぞれのキャラがたって、小道具の使い方もうまく
 土佐弁でたまらんぜよ。

  ロバートは偏屈で、自分の看護師に悪態ばかし付く、意地悪なイメージが
 一旦裁判所に入るや、敏腕でかみそりのごとく豹変する。
 チャールズ・ロートンが抜群に面白い。
顔の筋肉ひとつで、すべてのニュアンスを演じるこの演技力が嬉しい。

 私は映画館でにやにやしどうしだった。いいな~このキャラ。
人情味のある弁護士。
朝暗いうちに家を出た価値があった。

なおチャールズ・ロートンはロバート・ミッチャム主演で
(狩人の夜)という作品の監督もしていてそれも以前見たが面白かった。
すばらしいセンスの持ち主だ。
 看護師役のエルザ・ランチェスターとは実際の夫婦でもあった。
 

ツレがうつになりまして

2011-10-26 | 映画た行
つれがうつになりまして

見るまでずいぶん悩んだ
私もうつ病だった。

 これは追及しない映画だ。
追求してはいけないと思う。

うつになった理由などもういいのだ
なってしまったのは仕方ない
これからどうするか
それが大切だ
がんばって、がんばりすぎた人が
なった病気なのに
土足で踏み込み
(がんばれ)という友人?には
ひどく腹がたった。
何があなたにわかるんですか?と言いたかった。

私も苦しんだ
でもそれを見ていた周りの人も苦しんだ
すこしであっても、偏見を減じてくれた
この映画に感謝します。

とても泣けた。
あの頃はもう
こんな幸せな日が来るとは思えなかったから。
 堺君が辞表をセンチ単位ではかって
一晩苦しみながら書くシーンが
私はそんな事はしなかったけれど
苦しみがわかって、胸にせまって
何ともせつなかった。
映画がすんでも
 誰も席を立つ人はいなかった。
もう解き放とう
あの映画のシーンのように
私は旅にでる!!
実際今週高知に行きます(笑)


また逢う日まで

2011-10-26 | 映画ま行
また逢う日まで
白黒

ベッセルおおち
監督 今井正

1950年3月21日に公開された日本映画。
ロマン・ロランの『ピエールとリュース』を翻案し、
戦時下における若者たちの悲劇を描いた恋愛映画。
主演の岡田英次と久我美子によるガラス越しのキスシーンは、
日本映画史において最高の名シーンとして有名なのだそうだ。

ストーリー

昭和18年、空襲下の東京で、2人の若い男女が出会う。
田島三郎は空襲警報が鳴り響く地下鉄ホームで美術学校の生徒・小野螢子と出会う。
軍国主義に何の疑問も持たない法務官の父と陸軍中尉である兄に嫌気をさしていた三郎は、母と2人暮らしながらも明るく希望を抱いて生きる螢子に惹かれ、
2人の純真な恋は日ごとに高まる。
やがて戦況は悪化。ついに三郎に召集令状が届く。

感想
 当時の空気が伝わる。現在からすると時はゆったり流れ
携帯など無い当時の恋のもどかしさがよく出ている。

 テレビで拝見していた大泉滉さんが友人役で出ていた
なつかしか~~
 私は戦争を知らない世代だし、戦争の時代の
男女の恋愛が私にわかるとは思えない。

 しかし主演はロマンチックな美男・美女だ。

この戦中のすれ違いドラマは
駅がよく出てくるヴィヴィアン・リーの(哀愁)とか
(カサブランカ)(慕情)
(風と共に去りぬ)色々あるが
これは今井監督による戦禍の和風メロドラマだ。


 ひとことメモ
岡田英次は1959年、フランスのアラン・レネ監督の映画
『二十四時間の情事』に出演したこともあるそうだ。

あぜ道のダンディ

2011-10-26 | 映画あ行


ホール・ソレイユ

あぜ道のダンディ

140本以上の映画に出演していると言う光石研さん主演映画

生年月日: 1961年9月26日
出身: 日本/福岡
(あぜ道のダンディー)は、
商業映画デビュー作「川の底からこんにちは」で絶賛された、
気鋭の若手監督・石井裕也の最新作だ。

ストーリー
主人公宮田淳一(光石)は、
大学進学を控えたふたりの子どもと暮らす、
運送会社勤務の50才の彼は妻を亡くしていた。

 はたから見れば“サエないおじさん”の宮田だが、
つ足りの子どもの前では男らしい男を気取ってきた。
子供はそれをわかってはいるが、お互いコミュニケーションが
うまくない。
しかし、宮田はある日、自分はガンだと思いこみ、
中学時代からの親友・真田(さなだ)に心境を吐き出す。


感想
 ゆるい。期待はゆるいと思っていたが
思った以上にゆるかった。
 インタビューによると
光石さんいわく、
「今作で中年男性の不器用な生き方や父親の愛情を体現する。
現代の若者に対して伝えたいことは、
「ちゃんとおじさんにも歴史があって、おじさんも若かった。
おじさんだっていろんなこと考えているし、
おじさんだってちゃんと生きているんだ、
楽しみもあるんだ。で、お前らもいずれおじさんになるんだから、
覚悟しとけって(笑)。
でも、おじさんも結構楽しいもんだよって、言ってあげたいですね」
と笑顔で語ったそうだ。
 前作(川の底からこんにちは)で、すごく笑わせてもらったので
ちょくし期待したけども
今作はあまりそれはなし。
 つきつめない映画とでも申しておきましょう。