ももたろうシネマ&トーストマスターズ・クラブ

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アントキノイノチ

2011-11-30 | 映画あ行
アントキノイノチ

高松ワーナーマイカル

監督 瀬々敬久(ぜぜたかひさ)

ストーリー
高校時代、友達を「殺して」しまったと感じた事がきっかけで、
心を閉ざすようになった杏平は、父親の勧めで
“遺品整理業”の会社「クーパーズ」でようやく
働きはじめる。
初仕事は、死後1ヶ月で発見された男の部屋だった。

キャスト
岡田将生 (永島杏平)
榮倉奈々 (久保田ゆき)
松坂桃李 (松井新太郎)

感想
 私の考えるいい作品とは
どの年代の人が見ても理解できるものだ。
 今回この作品は過去と現在を行き来する回数が多く
映画を見慣れない人にとっては、わかりずらいのでは?
と感じた。
 確かに哀しい作品だ。泣いている人もいた。
 しかし役者自身が泣きまくって
観きゃくはおいてけぼりで
どうすればいいのだ。
 ちゃんと、監督の思いが
作品に反映されたのだろうか?
と、思ったりした。
 詰め込みすぎでエピソードのひとつひとつが
いまいち胸にせまらなかった。特に壇れいと
榎本明さんのエピソードは、もう少し
掘り下げた感がほしかった。
 ちょっとすごいと感じたのは
岡田君の切れた感触のカオ。
それにしてもおしい。
 
 

ステキな金縛り

2011-11-30 | 映画さ行
ステキな金縛り

監督・脚本 三谷幸喜

出演
宝生エミ(深津絵里)
更科六兵衛(西田敏行)
阿部寛
竹内結子
浅野忠信
中井貴
小日向文世、小林隆、山本耕史、戸田恵子、生瀬勝久

ストーリー
 失敗が続いて後がない弁護士の宝生エミ(深津絵里)は、
ラストチャンスとしてある殺人事件を担当。
 被告人矢部吾郎は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、
完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。
エミはそのアリバイを実証するため、
被告の当時止まった宿を訪ねる。

感想
 おもしろかった。
 今日はレディース・デーで本当に一杯だった。
 特に私の大好きな「スミス都へ行く」が映画に
話題にのぼり、嬉しかった。
以前から監督が特にビリー・ワイルダーが好きで
今回フランク・キャプラ作品も登場し
ここまでするかと思った。
 難はもう少し短くてもいいのでは?と思ったのと
不満は宝生エミの同棲相手工藤万亀夫との関係が
本編に入りきらなかった点。
 それでどうなったの?と思いながら
終わるのは少し不本意。
 ただ竹内結子さんは本当に美しいのに感動した。
泣かせどころ、笑いのタイミングを良く知っている今作。
 西田敏行の表情が素晴らしく
深津絵里さんとのかけあいが、もしかして
即興?と思うほどよくできていた。

シネマ・クレール+宇多津映画祭

2011-11-27 | 映画さ行
一挙4本見、ちとお疲れ
シネマ・クレール
人生ここにあり
アザー・ガイズ俺たちハイパー刑事

宇多津映画祭
ホーム・カミング
ニュー・シネマ・パラダイス

今日の4本では
(人生ここにあり)が一番好みでした

人生ここにあり!
監督 ジュリオ・アンフレドニア
キャスト
クラウディオ・ビジオ(ネロ)
アニタ・カピリオリ(サラ)

ストーリー

実話に基づく。
1983年精神病院廃絶を推める『パザリア法』により、
精神病院から開放された患者たちがつくる“労働者協同組合180。
 そこに、熱血漢すぎて暴走するネッロがやってくる。
ウソみたいな本当のはなし。

進歩的な医師やデザイナーの恋人も巻き込んで、
ようやく廃材をリサイクルした「寄木の床張り」事業が軌道に乗り始める。
患者たちも、それぞれの個性を活かした役割を与えられ、
社会との関わりを持ち始めるのだが、やがて、思いがけない事件が起きる。
 
感想
すごく面白くてわらえて、泣ける。
 人間は自分と違う人には、偏見や嫌悪、差別などを感じるらしいが
この作品の主人公は素晴らしい。
 適材適所を12〇%生かせる主人公も素晴らしい。
是非皆さんに見て頂きたい一本。
 人間って一体なに?って哲学的な事まで考えさせられるが
実はかるく軽く、熱く始まる。
映画のテーマが笑いで良く見えないかと思いきや、
実は人に対する尊厳まで、掘り下げている。

音楽も素晴らしい。
 どの人もどの人もいとおしいと
思わせてくれる一本でした。

アザーガイズ
ストーリー

NY市警の刑事コンビのハイスミスとダンカンは、
今日も派手なカーチェイスや銃撃戦で犯人を追い詰めるスーパースター。
しかし、その裏には多くの“アザー・ガイズ(その他大勢)”がいた。
次期スター刑事の座を狙う刑事の1人のテリーだが、大きな障害があった。
パートナーのアレンは引きこもり刑事とでもいえる全く
現場に無関心な刑事だ。
 どうすればアレンをやる気にできるのか。
感想
期待しすぎ。面白くはあったが
ずっと笑えるわけではない。
マーク・ウォルバーグとのかけあいはイマイチ。
 しかし、時々全く予想外の行動に戸惑い笑える

水曜日のエミリア

2011-11-23 | 映画さ行
宇多津映画祭
ワーナーマイカル宇多津

水曜日のエミリア

ストーリー

エミリアはニューヨークで弁護士をしている。
彼女は同じ事務所の上司ジャックに恋をする。
エミリアの妊娠をきっかけにジャックの離婚が成立
晴れてふたりは結婚するが、
エミリアには“略奪女”というレッテルを貼られ、
さまざまな苦難が続く。
 結婚はしたが、初めて産んだ子供は生後三日で
死んでしまう。
 前妻はうるさく口出しするし
連れ子はなつかず、エミリアは悩む。

キャスト
エミリア ナタリー・ポートマン
ジャック スコット・コーエン
前妻キャロライン リサ・クドロー

感想
 人間はまちがいを起こすものだ。
そして喧嘩をし、嫉妬し、憎み、けんかする。
しかし人を愛し、子供を愛し、愛するがゆえに自分を許せない。
特に子供を亡くしたエミリアと夫の気持ちがすごく悲しくて
つらかった。
 紆余曲折があっても、だんだん心を開いていく人々が
いとおしく、ラストは救いだった。
 人は不完全なものだが、
人は人を許せる。それが人が人たるゆえんなのかもしれない。

エンディングノート+ハウスメイド

2011-11-20 | 映画あ行
どちらもシネマ・クレール
どっちも良かった。

エンディング・ノート
ストーリー
エンディング・ノートとは法律的には効力を持たない家族への遺書の
ようなものである。
砂田知昭69歳。
会社を退職して2年ほど、やっとこれから第二の人生を
歩もうとする矢先、
彼に末期がんがみつかる。

感想
会社人間で、熱血営業マンだった主人公の彼が
これから、妻とゆっくり人生を楽しもうとしたばかりで
こんなことって、と唖然とした。
 こんなものか人生は。でも決して暗くない。
この砂田さんの人格というか、日頃からの積み重ねてきた
明るさが救い。
 私がこういう立場になってこんなに整然とエンディング・ノートを
家族に残せるかどうか、疑問だ。

 主人公は明るくふるまう、それゆえに家族との最後の
語らいに涙がでた。
 子供や孫にかこまれ、がんは不本意ではあったが
彼は幸せに逝った方ではなかっただろうか。
 映画はドキュメンタリー・タッチで、監督の砂田麻美さんは
撮影・監督・編集全てをこなし、統一感がある。

ハウス・メイド
監督イム・サンス
キャスト
メイド・ウニ(チョン・ドヨン)
主人フン(イ・ジョンジェ)
ヘラ(ソウ)
キム・ギヨン監督「下女」のリメイク

ストーリー

巨大な邸宅に住む一家にメイドとして踏み込むウニ
しかしこの素晴らしく立派なお屋敷には
途方もない欲望がうずまく。
 メイド・ウニは主人フンに求められるまま
関係を持ち、妊娠してしまう。
 それを知った女主人とその母は
ウニをこの屋敷から追い出そうと
やっきになる。

感想
一つ間違えば、安っぽいアダルト・ムービー。
一歩まちがえずに、女の情念や怨念を強く感じた映画にして
面白かった。
 
この女主人を演じたソウはめちゃ美人。
韓国の女優さんて美しい。
 古株のメイドを演じたユン・ヨジョンが圧倒的な
演技力で魅せる。

 屋敷の主人たちがみな出かけたときの彼女の
表情や振る舞いが秀逸だった。彼女のお金を
どっさりもらえば何をしてもいいと言われて
受け取ってきた自分への嫌悪感がよく出ていた。
 しかし韓国の男優ってみんな腹筋がわれてる?
復讐と言うのはわかったのだが
耽美的な雰囲気がラストで壊れなかっただろうか。
意見が分かれる点かもしれない。