村上春樹は「ノルウェイの森」は上下430万部を売るベストセラーとなり、
村上春樹ブームが起きる。
当時のアメリカ文学から影響を受けた文体で都会生活を描いて注目を浴び、村上龍と共
に時代を代表する作家と目されるが「ノルウェイの森」以降村上龍を現代アメリカでも大き
な影響力をもつ作家の一人と評されている。
村上春樹談
「コミットメント(かかわり)ということについて最近よく考えるんです。たとえば、小説を書くとき
でも、コミットメントということがぼくにとってはものすごく大事になってきた。以前は
デタッチメント(かかわりのなさ)というのがぼくにとっては大事なことだったんですが」
村上春樹
「ノルウェイの森」
執筆はギリシャ、シチリア、ローマで行われた。
そのため、引き続いてロンドンで執筆した『ダンス・ダンス・ダンス』と共に「異国の影のような
ものが宿命的にしみついている」「結果として書かれるべくして書かれた小説」「もし日本で書
かれていたとしたら、(中略)これほど垂直的に「入って」いかなかったろう」と村上氏談。
37歳の僕は、ハンブルク空港に到着した飛行機のBGMでビートルズの「ノルウェーの森」を聴き
、激しい混乱を覚えた。そして18年前(1968年)の学生時代のことを回想した。
学生運動の時代を背景として、主人公「僕」と、友人の恋人「直子」を軸に、様々な思春期の
葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などを巧みに描き、非常に広く読まれている。
「 トニー滝谷」
トニー滝谷というのは本名だが、トニーの両親はれっきとした日本人だった。
彼の父・省三郎はジャズトロンボーン奏者としてある程度の成功を収めた人物だった。
孤独を抱えて成長したトニー滝谷は、イラストレーターとして才能を発揮し、その道で
成功を収める。
やがて、着こなしの美しい娘に恋をし結婚するが、妻の度を越した衣服に対する執着
は彼女を死に追いやってしまう。
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