2015年9月の下書きの書庫に入ったままだったのを見つけました。せっかく書いた記事なのでアップしました。暇な人は読んでみてください。


9月20日の日曜日、紀伊半島の山の中にあるお墓参りに行ってきました。



その墓参りが終わり大阪への帰り道、山の中を縫うように走る国道を進んでいると、迷い犬とも捨て犬とも見分けが付かない犬が私の前方を走っていました。今日は連休中の日曜日、多くの対向車が徐行してよけたり危なく轢きそうになったりとその犬の運命は容易に想像ができました。
私もその犬を轢かないように気をつけて通り過ぎ、100mほど先の少し広い場所に車を停め今来た道を走って引き返しました。案の定後続の車たちも、轢きそうになって急停車したりと、とても危険な光景でした。その犬に追いついた私は犬が車に撥ねられないよう道路側を犬の歩調にあわせ、時間をかけ停めた車のところにたどり着きました。その間も十数台の車が私たちを追い抜いて行きました。ほとんどの車は徐行してくれましたが、わざと私たちのすぐそばをスピードを上げ通り過ぎる車もありました。おそらく私が飼い犬をリードもつけずに散歩させている迷惑な飼い主に見えたのかも知れません。
私は車に戻りズボンのベルトを外し引き綱の代わりにその犬の首輪にかけました。そして110番に電話をかけ状況説明をして犬の保護を依頼しました。待つこと1時間弱で最寄の警察からパトカー

ココから先の文章は私の経験から得た知識と個人的な考えが混ざった内容です。が、ちょっと長いのでヒマな人だけ読んで下さい

※警察は首輪や鑑札や迷子札のついた犬は2週間程度飼い主からの届出がないか待ってくれます。今回私が保護した犬は首輪だけでしたが預かってもらえました。しかし2週間が過ぎると、警察から保健所に移され殺されてしまいます。なので「飼い主が現れなかった場合は私が引き取るので…」と忘れず伝えてください。「でもうちでは飼えないし…」と思った場合でもそう伝えてください。そして2週間後警察から引取りを依頼されたら一旦引き取り、動物愛護団体を探し保護を依頼してください。受け入れに余裕がある団体があればあなたに代わって世話をしてくれたり、新しい飼い主を探してくれたりします。もちろん自分自身で新しい飼い主を探せるのならそうしてあげてください。手間と時間はかかりますが、それで1つの命を救うことができます。
それから、くれぐれも最初から保健所には電話をしないようにしてください。保健所だと1週間程度で殺されてしまいます。
※110番に電話をしたことがない人へ
110番へ電話をするとまず最初に「事故ですか?事件ですか?」と聞かれます。今回のような場合は「迷い犬を保護しました。」と言えば、あとは警察のやさしいお兄さん(私は今まで事故、事件などで10回以上は警察に電話をしていますが、たいていいつも優しいお兄さんなので心配いりませんよ

今は電話を受け答えしている間に、GPSなどを使い自動的に場所を逆探知してくれています。
それから...
事故や事件を目撃したとき「誰かが110番してくれてるだろう。」と思わないようにしてください。今回のケースでも、私が保護するまでに数十台かそれ以上の車が通り過ぎていたんだろうと思います。しかし私が通報するまで誰も通報していなかったのですから

「誰かがしてくれるだろう…。」で結局誰も何もしないという事が人間の世界には多すぎます。どんなことでも「私がやろう!」って積極的に考えられる人が増えてくれたらいいのになあって思います。
さて、今回私が保護した犬の結末はどうなったかというと、タイトルに書いたとおり昨夜無事に飼い主に引き取られて帰ってゆきました


人間は多くの命を無意識に、あるいは意図的に殺して生きています。迷い犬、捨て犬に限りませんが、どんな生き物でも私たちと同じ時間を生きる大切な友達です。どんな時にでもとは言いませんが、せめて時間や気持ちにゆとりが有るときは、1つでも多く友達の命を救う手伝いをしていただけませんか?

日本の国家プロジェクトです。詳しくはここを見てください。
ではまた月曜日に
