電動カートは 交通弱者 買い物難民を救う

高齢化と買い物難民の因果関係は深い。コミュニティーバスより便利で自由にお出かけできる電動カートのエピソードなど。

親切のつもりが・・・

2014年09月17日 | 日記
電動カートを購入いただいた新潟のKさんから電話をいただいた。
いきなり『道路の途中でバッテリーが切れて立ち往生した』『こんなもの返品したい!』とお叱りを受けた。今年95才とのことだが声は比較的若い。しかし聴力が衰え、理解力も・・・

経緯を尋ねたところ、バッテリーの充電を確認せずに出かけた模様。バッテリーの充電について、いくら丁寧に説明しても埒が明かない。遠方ゆえネットにてご自宅近くの便利屋をさがし、いきさつを話し、一人住まいゆえの困り事全てに対し相談に乗って頂けることになった。また福祉タクシーとも相談し、お出かけ時の送迎を依頼した。

さてこのことを電話しようかと思ったが、理解して頂く自信が無い。そこで文章を綴った手紙とバッテリー充電や要点をまとめた簡単取説を作成し郵送した。数日後Kさんから電話がかかってきた。長電話になると、ご迷惑をお掛けするのでこちらからかけ直す事に。
『何か起きるから便利屋を紹介するのか』『やっぱり不良品ということか』『動かなくなったらタクシーで帰れと云うことか』『いい加減な物を売って・・・』『怖いから家の中だけで乗るからもういい』『95だから先もないし・・・』と一方的に言われ電話が切れた。住所からすると高級高齢者施設にお住まいのようだが。

通常は近隣でお顔を拝見しての対応だから、今回はさすがに気が滅入った。高齢化は、明日は我が身とは思いながらも元気なままで歳を重ねられないだろうか。


親切もうまく伝わらなければ迷惑に

・・・残念な知らせが ・・・

2014年09月03日 | 日記
あきる野市 Sさんのお嬢さんから連絡があリました。
今春3月末に電動カートの試乗に伺ったお宅でした。

お父さんはまだ70才半ばでしたが、腎臓透析の日々を送っていました。医院まで車で5分位の距離を娘さんが送迎しています。出来れば家族のお世話にならないように自身で出かけたいと言う願いがありました。それで娘さんがインターネットを見て電動カート試乗の申し込みを頂いたのでした。

体力、判断力が衰えており、習熟には時間がかかる感がありましたが、試乗時のSさんの表情は笑顔満面で少年のそれでした。
介護認定を受けレンタルも可能な状況でしたので介護保険の仕組を説明しました。
お家の方は介護保険の仕組を全くご存じない様子でしたので、直ぐに役所の福祉課窓口へ出掛けることを話しました。
ケアマネージャー情報も調べ紹介するなどもしました。

その後、ようやく介護認定がなされ、電動カート(ハンドル形電動車いす)のレンタルが認められたのです。直ぐにでもということでしたが、初心者が猛暑の季節を利用されるのは危険ということで少し涼しくなってからにされたら如何でしょうか、と伝えたのです。
暑さが和らぎ、いよいよ利用を愉しみにしていた矢先の電話だったのです。

2週間前に脳梗塞で倒れられたそうで、数日前に亡くなられたとのことでした。
『あんなに電動車いすで出かけるのを楽しみにしていたのに・・・』娘さんは声をやや詰まらせました。
『もっと早く乗せてあげればよかった』とも。


おでかけの自由こそ一番の親孝行

電動車いすの優良安全運転制度

2014年09月02日 | 日記
最近、高齢に伴い自動車の免許証を返上したり、更新が認可されない方が増加しています。
特に都市部でこの傾向が高いようで、それは便利な住まい環境がそうさせているかもしれません。

しかし車の運転をやめ、自由にお出かけするためどんな移動手段があるか考えた時、電車バスは停車場が遠い、タクシーは高額、徒歩は億劫う・・・となれば電動カート!と思うのですが、年寄り臭くって嫌だと考える人が少なくないんですね。
そんな現状下、スポーティーな車種も今後増加すると考えられます。

ハンドル形電動車いす(電動カート)は免許証が不要でだれでも利用できるのですが、交通ルールや操作は教える必要があります。
新車購入の場合は、メーカー系の販売店であれば懇切丁寧に教えてくれるのですが、実数が多い中古車の場合どうなるのでしょうか。
今後益々普及が予想される乗物です。やはり認定制度を創設しなくては交通事故の心配が大きくなリますね。

そこで今、その優良安全運転指導士成る資格制度ができたのです。
運転指導士がお近くの利用者宅へ出かけ安全運転講習を行うのです。

全国的にこの資格を取得する方が必要とされてます。もしこのブログをお読みいただけましたら、JEWCAのホームページを是非ご覧いただき、一人でも多くの方々のご賛同を頂きたいと思います。
高齢者はお出かけすることで、素晴らしく元気になられます。呆けの予防に絶大な効果も実証されております。
皆様の協力が高齢者のエンジョイライフに寄与できるのであればこの上ない喜びではないでしょうか。


明日は我が身 皆が辿る道です