電動カートは 交通弱者 買い物難民を救う

高齢化と買い物難民の因果関係は深い。コミュニティーバスより便利で自由にお出かけできる電動カートのエピソードなど。

老母孝行と娘さん

2013年11月28日 | 日記
新型電動カートの撮影のため名古屋から東京へ急いだ道中の話しです。

昼下がりの時刻、新幹線の上りホームに列車が滑りこんで来た。自由席は満席状態であった。4席を占領しているご婦人と目があった。『ここに掛けさせて頂いていいですか』とっさに声をかけた。
満席状態での占拠はさぞ落ち着かないであろうと思ったからです。96歳の老母は足が不自由で前席に載せていたのです。『席を回転させましょう』と娘さんがおっしゃったのですが、『お母様大変なんでしょ、私は大丈夫ですから』と新横浜まで向き合った状態で相席することとなったのです。

しばらくすると車掌が切符の確認に来ました。状況が不憫に見えたらしく『席を回転させましょうか』と云われましたが『この方の好意でこのようになっていますから』と娘さんが答えたのです。
彼は『誠に有難うございます』と言って脱帽の上最敬礼をされたので、私は正直感動しました。老女をまるで自分の祖母のような接し方をしたのです。未だ20代半ばの若い乗務員でしたが清々しい気持ちになりました。心のなかで思わず『ありがとう』って頷いていました。


旅は道連れ・・・広島に住んでいる老母を、娘さんが居住の千葉へ連れて行くんだそうです。定期的に迎えに行き連れて帰るのだとか、とても親孝行の優しい女性で雪の被ったきれいな富士山を2人で楽しんでいました。

この老母さん足は少し不自由ながら96歳にして会話はしっかりとされ耳も達者、その秘訣を聞きました。周囲から何度も進められた電動ベットと、車いすで押されることを拒否したんだそうです。
それと一番はやはりお出かけを楽しんでいるんだそうです。


『お出かけこそ若さを保つ秘訣』とはっきりおっしゃっていました。

足の不自由なベテラン奥様の悩み解消

2013年11月19日 | 日記
神奈川県大和市内へ配達に行くことになりました。
環八から高速へ乗り入れた頃からポツリポツリと落ちてきた。
雨だ!
小雨であって欲しいも虚しく横浜町田出口では本降りになっていた。

最近はカーナビのおかげで初めての場所も迷うこと無く到着する。
お住まいの前で車を止め『こんにちわ電動カートの組み立てに来ました』。
『待っていましたよ』少女のような笑顔で出迎えてくれました。

この奥様まだ70代前半ながら歩くことが困難で肘あてステッキを使っていました。
元気なご主人と2人暮らしですが、買い物は奥様の役目で大変な日々だそうです。
幼児が三輪車をかってもらった時とある意味おなじ感激だったんですね。

雨の中試乗をしていただきましたが少し不具合を感じ、再度訪問を約束し2日後に訪問しました。
少し前まで自動車を運転していたので運転がとてもお上手でした。
ところが玄関はかなりの段差があり、保管の場所がないのです。
幸い敷地が広かったのですが、家の周りは枯れ果てた植木鉢が無数にありました。
今の体調ではガーデニングどころではないのは歴然でした。
『息子さんはいらっしゃるんですか』の問に多摩と都内にいらっしゃるとのことでしたが・・・

スコップと刈り込み鋏を借りて整地を行い、木陰に置けるようにしました。
『息子さんに自転車置きテントを設置して貰ってくださいね』と伝えましたが・・・

今回もやはり便利な住宅地ながら買物に窮している現状を目の当たりにしました。
核家族と大家族、一長一短 好き嫌い 家族のあり方を考えさせられました。


あの笑顔が更に輝いていると確信しながら