ベテラン院長の言葉

『大雨で車両が水に濡れ調子が良くない感じです』と点検依頼がありました。

お宅は佐倉市の閑静な住宅街の中に有りました。
50年余の間、専業主婦を勤められ立派に3人のお子様を育て上げ、お孫さんも一流大学に通うなど、絵に描いたような幸せな老後をお過ごしでした。

膝を悪くされたのをきっかけに、いろいろな乗物を検討し、最終的に小型の車両（NOAA）を選択されたのです。
購入の動機はボケ防止に役立つとの信念だとのことで毎日欠かさず近くの商業施設へ電動カートで出かけるそうです。
『歩かないと脚力が衰えるよ』と他人からよく言われるそうです。
『私はボケないようにこれに乗って出かけるのよ』と切り返すそうです。
『惰性でいくら歩いても何にも運動にならない』『閉じこもりも一番ダメ』と、常々現役医師のご主人の言葉だそうです。

『いくら身体が元気でも脳ミソがだめになったら不幸ですもの』

最近、ここそこで耳にするお話ですが、重みのある院長夫人の言葉に得心です。