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零式艦上戦闘機(81) 九九式艦上爆撃機
通称『九九式艦爆』は、昭和11年(1936)に試作が始まり、昭和14年(1939)に制式化された、愛知(愛知時計電機、後の愛知航空機)が設計した、日本海軍の艦上急降下爆撃機だ。
<九九式艦爆一一型のカタログスペック>
全幅 14.36m
全長 10.135m
エンジン 三菱 金星四四型 空冷複列星形 14気筒 1070馬力
自重 2390kg
全備重量 3650kg
最大速度 391km/h
航続力 2320km
爆弾搭載量 250kg×1、または60kg×2
武装 固定7.7mm機銃×2 後方旋回7.7mm機銃×1挺
乗員 2名
生産数 二二型と合わせて1486機
すでに2年前に制式化された97艦攻も、1年後に制式化された零戦も引き込み脚であるのに、九九艦爆は旧式なのではないかと思わせてしまう、鈍重そうな固定脚が特徴的で、最高速度も400km/hに達しない。
新機軸の技術開発ラッシュの航空機産業にあって、九九艦爆だけは特別な仕様を突きつけられたわけでもなく、最高速度が550km/hを超える彗星艦爆までの『繋ぎ』として、当時保有している技術を最大化した飛行機だった。
搭乗員はパイロットと偵察員の二人乗りで、血のにじむような訓練で、性能を最大限に引き出した。
日本時間昭和16年(1941)12月8日の真珠湾攻撃では250kg爆弾を抱えた九九艦爆80機が出撃。
爆弾の命中率はおよそ50%。
イギリスを相手にしたインド洋での戦いでは、80%を超える驚異的な命中率を誇った。
世界初の空母対空母の海戦である珊瑚海海戦では、アメリカ軍の空母レキシントンを撃沈しヨークタウンを撃破した。
ミッドウェイ海戦では味方3隻の空母(赤城、加賀、蒼龍)を失った後、ただ1隻残った飛龍から九九艦爆18機が出撃し、珊瑚海海戦から僅か1ヶ月で復帰したヨークタウンにとどめを刺した。
後期型の二二型は、
三菱 金星五四型 空冷複列星形14気筒 1300馬力を搭載し、
自重が2750kg、全備重量が3800kgと重量が増加したにもかかわらず、
最高速度は約428km/hと性能がアップ。
ガダルカナルをめぐる攻防戦では、ラバウルやブーゲンビルのブインの陸上基地に配備されるも犠牲も多かったために、『九九棺桶』などと陰口をたたかれることもあった。
彗星艦爆が制式化されると哨戒機として使用され、大戦末期には特攻機として使用された。
しかし、次世代の航空機が完成するまでの『繋ぎ』でありながら、実用的な要素を全面的に活かして開発された名機といえるのであります。
<九九艦爆関連>
零式艦上戦闘機(81) 九九式艦上爆撃機 2015-02-28
零式艦上戦闘機(82) 九九艦爆 驚異的な命中率 2015-03-07
零式艦上戦闘機(83) 九九艦爆の空戦能力 2015-03-14
零式艦上戦闘機(84) 九九艦爆隊決死の爆撃 2015-03-21
零式艦上戦闘機(85) 九九艦爆の帰還 2015-03-28
零式艦上戦闘機(86) ワニを食った九九艦爆搭乗員 2015-04-04
零式艦上戦闘機(82) 九九艦爆 驚異的な命中率 2015-03-07 につづく~
前の記事 零式艦上戦闘機(80) 靖国の零戦五二型 その2 2015-02-21
<関連記事>
零式艦上戦闘機リンク集 2013-09-14
零式艦上戦闘機のお話や、「所沢航空公園」、「零戦来日」の記事はリンク集を見てね♪
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零式艦上戦闘機リンク集・・・・・・・・・・・・・熈代勝覧(きだいしょうらん)リンク集
【乃木希典大将】シリーズリンク集・・・・・・・JRで行く南紀・伊勢の旅2013リンク集
国立東京博物館リンク集 2013-11-01・・・・・京都どすえ~!リンク集
早春の箱根総集編 2014-06-25
零式艦上戦闘機(81) 九九式艦上爆撃機
通称『九九式艦爆』は、昭和11年(1936)に試作が始まり、昭和14年(1939)に制式化された、愛知(愛知時計電機、後の愛知航空機)が設計した、日本海軍の艦上急降下爆撃機だ。
<九九式艦爆一一型のカタログスペック>
全幅 14.36m
全長 10.135m
エンジン 三菱 金星四四型 空冷複列星形 14気筒 1070馬力
自重 2390kg
全備重量 3650kg
最大速度 391km/h
航続力 2320km
爆弾搭載量 250kg×1、または60kg×2
武装 固定7.7mm機銃×2 後方旋回7.7mm機銃×1挺
乗員 2名
生産数 二二型と合わせて1486機
すでに2年前に制式化された97艦攻も、1年後に制式化された零戦も引き込み脚であるのに、九九艦爆は旧式なのではないかと思わせてしまう、鈍重そうな固定脚が特徴的で、最高速度も400km/hに達しない。
新機軸の技術開発ラッシュの航空機産業にあって、九九艦爆だけは特別な仕様を突きつけられたわけでもなく、最高速度が550km/hを超える彗星艦爆までの『繋ぎ』として、当時保有している技術を最大化した飛行機だった。
搭乗員はパイロットと偵察員の二人乗りで、血のにじむような訓練で、性能を最大限に引き出した。
日本時間昭和16年(1941)12月8日の真珠湾攻撃では250kg爆弾を抱えた九九艦爆80機が出撃。
爆弾の命中率はおよそ50%。
イギリスを相手にしたインド洋での戦いでは、80%を超える驚異的な命中率を誇った。
世界初の空母対空母の海戦である珊瑚海海戦では、アメリカ軍の空母レキシントンを撃沈しヨークタウンを撃破した。
ミッドウェイ海戦では味方3隻の空母(赤城、加賀、蒼龍)を失った後、ただ1隻残った飛龍から九九艦爆18機が出撃し、珊瑚海海戦から僅か1ヶ月で復帰したヨークタウンにとどめを刺した。
後期型の二二型は、
三菱 金星五四型 空冷複列星形14気筒 1300馬力を搭載し、
自重が2750kg、全備重量が3800kgと重量が増加したにもかかわらず、
最高速度は約428km/hと性能がアップ。
ガダルカナルをめぐる攻防戦では、ラバウルやブーゲンビルのブインの陸上基地に配備されるも犠牲も多かったために、『九九棺桶』などと陰口をたたかれることもあった。
彗星艦爆が制式化されると哨戒機として使用され、大戦末期には特攻機として使用された。
しかし、次世代の航空機が完成するまでの『繋ぎ』でありながら、実用的な要素を全面的に活かして開発された名機といえるのであります。
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零式艦上戦闘機(81) 九九式艦上爆撃機 2015-02-28
零式艦上戦闘機(82) 九九艦爆 驚異的な命中率 2015-03-07
零式艦上戦闘機(83) 九九艦爆の空戦能力 2015-03-14
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零式艦上戦闘機(82) 九九艦爆 驚異的な命中率 2015-03-07 につづく~
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早春の箱根総集編 2014-06-25
私は若い頃軍艦が好きで専門誌も毎月呼んでいましたが太平洋戦争の
中でミッドウエイ海戦が悔しくて記事をあまり読むことが出来ません
帰還する空母が無くて着水する戦闘機の記事や過去の事とは言え悔しいです日本人なんですね
月乃和熊さんの記事に重ね合わせて何時もあの時にこの飛行機が有ったらとか(笑)
でも戦争は絶対駄目派です、身内でも戦死した方が居ますので
カメラ一眼は買い換えました馴染のお店に中古の同じものが有りましたので
コンデジはミニコンデジは軽傷でしたのでもう修理が住んで手元に戻って居ます
同じメーカーでも微妙に使い方が違うのですね、未だなれません(笑)
年金生活者には突然の出費でした今後は気を付けて行きます
横綱相撲をとったはずが、逆に小兵に足元をすくわれてしまったって、感じです。
カメラ買い換えたのですね♪
安くないですから辛いですね(涙)