大川総裁が台湾で講演 「台湾は中国とは別の国家」より
2019.03.03
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3日・台湾台北市内大川総裁講演「愛は憎しみを超えて」内容
大川総裁が台湾での講演を決めたきっかけは、今年2月、李登輝元総統から手紙が届いたこと。台湾の未来を憂い、大川総裁にその未来を託す内容だったためだ。
国民を国家の「手段」にしている中国
大川総裁は、中国は国民を国家の手段とする「全体主義」であり、国民の幸福を目的とする「民主主義」の国とは明確に異なると喝破。
「世界のリーダー的立場にある国の一つであるならば、世界についてもっと知り、世界の人々がそれをどう感じるかということを考えたほうがいい」とし、習氏が「国際音痴」であることが、内政と外交における深刻な問題を引き起こしていると語った。
独立する必要はない。台湾はすでに独立している。
さらに、中国が台湾を自国の領土として組み込もうとしている動きを踏まえ、大川総裁は、
「(中国からの)独立など必要はありません。もうすでに、台湾自体が、別の国家として成長してきています。この国家は別の国家だと思います」とした。
大川総裁は、台湾が中国化するのではなく、台湾が育んできた繁栄や神仏への信仰心が中国本土に広がることによってこそ、中国の人々の幸福にもつながると述べた。
「日本は、今度は、台湾を見捨てません」
また、1972年に日本が中国と国交正常化を行い、同時に、台湾との国交を一方的に破棄したことについて、
「私は非常に恥ずかしいことであると感じています。少なくとも、武士道の国であるならば、そんなことをしてはいけない」と断じた。その上で、
「でも、心配しないでください。日本の人たちは、今度は、台湾を見捨てません。今、日本の国は変わりつつあります」とし、グループの幸福実現党(釈量子党首)が、日台の国交回復、および日台の同盟関係の樹立を主張していることに触れた。
最後に、台湾の人々に対して、
「日本はできるだけのことをやります。ただ、未来をどうつくるかは、あなたがた一人ひとりが、力を合わせた結果どうなるかによるものだと思います」
「どうか、日台関係を、過去の憎しみや、いろんな感情にとらわれることなく、それを超えて、未来を建設的にするために持っていくことができれば幸いです」と話し、講演を締めくくった。
大川総裁は、以下の論点にも言及。
•単なる「法治主義」「法治国家」の危うさ
• 米朝会談の決裂が意味すること
• 同じ民族でも国家は異なるスウェーデンとドイツ
• 中国に必要な政治制度について
• 台湾は中国に領土を奪われた状態にあること
• 日米が進める対中戦略
• 世界で初めて豊かさの平等を実現した国とは?
• 今後、日本は中国にどんな政策を仕掛けるか