男子ハーフパイプ決勝。
手応えを感じていた平野歩夢本人が「2本目の点数が納得がいかなかったですね。正直、全然おかしいなと思って、どういうジャッジしているんだと。」と話した。
この時点で、彼が、怒り心頭で頭の中が真っ白になってしまえば、悪魔がほくそ笑んだのだが、平野歩夢は極めて冷静で、その手は桑名の焼き蛤だった。
この冷静さが今度は成功の女神を引き寄せたのだ!
平野はその後、「自分の怒りをうまく表現できた」と3本目でふたたびトリプルコーク1440(フォーティーンフォーティ)をやってのけ、96.00点とハイスコアをたたき出す。2位のスコッティ・ジェームズに3.50点の差をつけて悲願の金メダルを手にした。おめでとう平野歩夢!
スタジオ インタビュー(抜粋)
2回目を終えて、納得がいかない表情
平野 納得がいかなかったですね。正直、全然おかしいなと思って、どういうジャッジしているんだと。でも点数出ちゃっていたし、その場でどうこう言って変わる問題でもないので、結構もう正直自分の中では、笑えないというか、怒りが自分の中で出ちゃっていた部分が、いいスイッチになったのかな
切り替え難しい
平野 3回目で、もう1個新しい技を用意していた。それを出すのか、同じランで完成度と高さを上げていくのか悩んでいて。やっぱり、滑り的には負けていないなと自分の中で再確認した時に、やっぱり負けていない気持ちは強かったから、そこで新しい技に挑戦するリスクもあった。ここは、やろうとしていることが自分も決められるか分からないトリックだったので。イメージというか、完成度、高さを意識した滑りを、イメージしていたことがきれいに3本目は決まった。