7月12日(水)つづき
どしゃ降りの中、中尊寺から猊鼻渓に向かう。
猊鼻渓の川下りは二回経験したのだが、二回ともとても気持ちが良く、のんびりした至福の時間を過ごせた。晴れていたらぜひ乗りたかったのだが、今回は雨で観光客もほとんどいない。ツバメたちと係留されている船を見ながら、早々に立ち去る。
国道343号を進み、県道10号・県道8号を北上し続け、種山高原の左脇を通り、国道283号から遠野市へ入ろうと考えた。
県道10号と8号は細い道で、どんどん山の中に入って行く。途中ではセンターラインもない狭い道となり、まるで簡易舗装された林道のようだ。両脇の杉林は背が高く、道に迫っていて、重苦しさまで感じる。かって人馬で往来したであろう人たちも、不安な気持ちでこの道を歩いたのだろうか、などと考えながら進む。
(本当に大変なところは撮っている余裕なし(^^; )
そして所々で突然集落が現れる。とても大きい、屋根が日本昔話に出てくるような農家さんの建物がたくさんあって驚く。家屋の周りは立派な木々に囲まれ、さらにその後ろに山林が迫っている風景が印象的だ。そしてまた山の中の細い道を走る。その繰り返しが延々と続いた。
東北ツーリングの中でも特に印象に残ったのはこのルートだった。適度なワインディングで、バイクの面白さを十分に楽しめた。
それにしても一関市は広い!「花巻市」の文字が見えた時は「おお!」と思わず叫んでしまった。
国道283号を進み、道の駅『遠野風の丘』で休憩する。おなかがすいたので何かないかと探していると、見たことがない食べ物が。
「きりせんしょ」三個入り360円
「かねなり」三枚入り390円
「かねなり」三枚入り390円
お店のお姉さまにどんな食べ物か聞き、両方買ってみた。
どちらも岩手の伝統的な食べ物とのこと。「きりせんしょ」はうるち粉、醤油、塩、ゴマ、片栗粉で作るお団子で、おいしかった。農作業の合間などに食べたのかなと想像した。後でネットで調べて、行事の時に作ったり食べられたりしてきたということも知った。一個食べてホテルに持っていくことに。
「かねなり」は簡単に書くと、うる粉で小判型に作り、焼き、くるみ・砂糖・味噌(もしくは醤油)のタレをつけて焼いたもので、私が食べたのは味噌の方だった。くるみがアクセントになっているなと思いつつしっかりと食べ、遠野伝承園に向かった。
(つづく)
北海道があまりにも広すぎるので逆にこんな道の方がなじみ深いです(笑)
色々な場所で食べるものが違って面白いですね
北海道は集落自体が無くなっているところがいくつもあって、切ない気持ちになったりします。
不思議な食べ物ですね!