バルコニーでの喫煙を控えるよう、管理組合から資料が配布されました

これまで、当ブログの記事
「近隣住民の喫煙による悩み」「近隣住民の喫煙による被害に、進展がありました」で
私が住むマンションの、バルコニー（※）での喫煙による受動喫煙問を取り上げてきました。
昨年、管理会社の担当者の方が、喫煙者の特定をしてくださり
その御家族から、バルコニーでの喫煙をやめてもらうよう
御本人に話してもらえることになりました。
それ以降、我が家の屋外・屋内環境が著しく改善されたと思ったのですが
今年に入って、陽気もよくなり、窓を開放することが多くなった5月以降
再びタバコの臭いが室内に流入してくるようになりました。
昨年の注意も効き目がなかったのか
ついうっかり注意を忘れてバルコニーで吸っているのかはわかりませんが
これが最後と、管理組合に要望書を提出したのが6月12日でした。


要望書には

・以前も共用部分の喫煙に関して、掲示板への掲示をしていただいたうえで
　2014年12月から1月にかけてマンション管理会社担当者に
　喫煙住居の特定及び注意をしていただいたものの
　本年5月以降、改善されている様子はなく、再び日常生活で苦痛を被っていること。

・ベランダは専有使用権が認められているものの、好きに使えるわけではなく
　火気・臭気など、近隣の迷惑になる行為はマンション管理規約・使用細則等で
　禁じられているはずであること。

・ベランダでの喫煙が認められているならば、同様に火気を使い臭気を発する行為
　（例えば、七輪でくさやを焼く、花火をする）も認められると考えることができること。

・ 現在、受動喫煙・三次喫煙（残留受動喫煙）が引き起こす様々な健康被害
　及び受動喫煙症といった疾患を患う可能性を考えると
　それらの知識も併せ、注意を喚起していただくことを強く要望すること。

・なお、私自身は2014年12月22日に、受動喫煙症と診断され
　タバコの煙に曝されることによる健康被害を被っており
　近隣の喫煙による生活レベルの低下に非常に悩まされていること。

・2014年に掲示板への掲示、及び管理会社担当者から
　特定した喫煙者に直接注意を促していただいたにもかかわらず
　ひどい時には1時間ごとにタバコの煙に曝されていることを考えると
　昨年と同内容の注意喚起の掲示のみでは
　生活環境を改善させる効果は期待できないと思えること。

・ベランダでの喫煙に対し、2012年12月13日に
　名古屋地方裁判所で損害賠償命令が出された判決が確定していること。
　マンション管理規約や使用細則でベランダでの喫煙を禁じていなくとも
　喫煙行為が不法行為を構成することがあり得ると判断されているこの判決内容も
　併せて周知していただくよう要望すること。

以上の内容を盛りこみました。 


そして本日、郵便受けに6月30日付で「バルコニーでの喫煙について」と題された
管理組合からの資料が全戸居住者に配布されました。
内容は、A4用紙1枚ですので、私の要望が全て反映されたわけではありませんが

・バルコニーでの喫煙に関して、タバコの煙・臭いが住戸へ侵入
　洗濯物に付着する灰等で被害を受けている住民がいること。

・タバコにより健康被害（受動喫煙症等）を患っている住民もいること。

・窓を開ける季節になり、タバコの煙に対して不快な思いをする住民が増加すること。

・バルコニーでの喫煙に関しては、平成24年12月13日に名古屋地方裁判所において
　損害賠償命令が出された判例もあること。

以上の要件が書かれており

このような事から、理事会で検討した結果、バルコニーでの喫煙に関しては
お控えくださるようにご協力をお願い致します。

と、二重下線付きで結論が述べられていました。
本日の資料配布で一気に解決とはいかないと思いますが
マンションの管理組合の意思として、バルコニーでの喫煙を控えるよう
全戸居住者に周知されたことは、これまでの4年間を考えると
画期的なことだと思っています。
実際に、被害に遭わなくなるかどうかは、まだ予断を許しませんが
しばらく様子をみつつ、今後被害に遭うようであれば
その時は個人的に申し入れることにしようと考えています。


※以前の記事では、マンションの屋外部分を「ベランダ」と表記していましたが
　今回、管理組合からの資料には「バルコニー」とあることから
　この記事以降、「バルコニー」と表記することにしました。