お知らせ
先日掲載した、埼玉県内における20歳未満喫煙防止キャンペーンの記事は
タイトル・構成を見直し、内容を大幅に変更しました。
以前の記事は削除し、改編した記事を掲載することにしました。
「未成年者喫煙防止キャンペーン」をご存じですか。
成人年齢の引き下げによって、「20歳未満喫煙防止キャンペーン」と名称が変更され
青いベストや襷を着けた集団がポケットティッシュを配りながら
「タバコは20歳になってから(吸いましょう)ね!」
と、街頭で若者に呼びかける、「いいこと」に見せかけたタバコの販促です。
埼玉県の20歳未満喫煙防止キャンペーン(以下、喫煙防止キャンペーンと略す)は
埼玉県たばこ商業協同組合連合会(以下、たばこ組合連合会と略す)が主催しており
20歳未満の新規喫煙者を獲得するための、タバコ業界の重要な策略の一つです。
とくに、埼玉県では高校生の喫煙防止キャンペーンへの参加が常態化しており
ネットの画像検索でも
「半分どころか2/3は埼玉県の高校が参加している画像か?」
と感じるほど、多くの高校が検索に上がってきます。
未成年者喫煙防止キャンペーン - Google 検索
たばこ組合連合会主催の販促活動に埼玉県教育局が後援し、高校生が協力している…。
喫煙防止キャンペーンを中止させることは難しくても
せめて教育局には後援を取り下げてもらい、高校生が参加できないようにしたい…。
全国一斉には難しくとも、せめて居住地である埼玉県だけでもなんとかしたい…。
2016年ごろから、何度か電話で教育局保健体育課に中止の要望を伝えてきましたが
実態を把握するため、埼玉県に情報公開請求をしたところ
タバコ業界の組織的な実施体系と
年間で50校を超える県内の高校、600人超の生徒、70人近い教師の参加がわかり
愕然とすることになりました。
これは、平成28年度の喫煙防止キャンペーンの実施状況の一覧です。
埼玉県では、県のみならず市町もこのキャンペーンに協力し
場合によっては首長や議員まで参加し、SNSに「いいこと」として掲載しています。
メディアを呼んでニュースにしてもらうところまで織り込み済みです。
驚いたのは参加校数・人数だけではありません。
実施時間が始業時刻前や放課後のみならず、授業があるはずの時間帯にまで及んでいます。
調べるうちに、このキャンペーンを教育局が後援することによって
県内各地域のたばこ組合が、生徒の参加をその地域の校長に直接依頼することが可能になり
各校長の判断で参加・不参加を決定し
参加の場合は生徒会などから参加者を集めているということがわかりました。
そこで、私が会員になっている埼玉・タバコと健康を考える会で話し合い
県内の高校に喫煙防止キャンペーンの参加状況のアンケートを行い
教育局にこのキャンペーンへの参加を中止するよう、要望することにしました。
(2)につづく