たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★永遠の光 平和祈願永代供養法要開催しました

2010年10月10日 | 行事報告
大龍寺には、永代供養の合祀塔「永遠の光(いのち)の塔」があり、
年に数回、永代供養に関わる方々にお集まりいただいて
亡き方へのご供養、そして仏道修行の一時を過ごしています。



10月9日午後2時より、
平和祈願永代供養法要を開催しました。

法要では、参列された方に法要仏具を委ね、
鐘・木魚などのお手伝いをしていただいていますので、
法要の所作進退などは簡素なものにアレンジしています。





■法要差定

請鐘一会  法要開始を告げる鐘

七下鐘導師上殿  携帯用の鐘に先導されて導師が入堂

普同三拝  ご本尊様に三度礼拝

読   経 摩訶般若波羅蜜多心経

仏   名 永遠の光の塔三尊仏を称名

回   向 祈りの言葉

読   経 修証義

回   向 祈りの言葉

普同三拝  ご本尊様に三度礼拝

退   堂 法要の終了





法要の後、10分間ほど休憩を挟んで、
一同が車座になって勉強会をしました。

今回のテーマは「上堂」。

来年の書院落慶法要・開創350周年法要でも、
この上堂を修行する計画があることから、
今回のテーマとして取り上げてみました。

上堂というは、修行道場において5日に一度、
住職が修行者に仏教の教えを説き示す事です。



資料は、道元禅師の上堂などを記した『永平広録』から、
永平寺に伝わる「祖山本」の第1上堂と第48上堂の2題。

なお第1上堂は、道元禅師が初めて上堂された時のもので、
第48上堂は、世に流布した刊本において字句の補追を受け、
第1上堂として列せられることになったという上堂です。

いずれにしても、嘉禎2年(1236)10月15日という日付は変わりません。
新暦旧暦の違いはありますが、ちょうどいま頃ですね。



ただ今日では、5日に一度の上堂をしているお寺を私は知りません。
多くの住職さんが、住職就任・退任の時や
九旬安居という修行をこれから始める時など、
特別な時に問答と合わせて上堂される程度です。

勉強会の最後に、私が永平寺で修行していた時、
上堂よりも気楽な形式の小参で老僧に発した問い掛けについて
お話しをして、今回の法要・勉強会を終了しました。
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