~ 権兵衛のつぶやき ~

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ススキ

2015年10月06日 | ススキ

箱根「仙石原のススキ」

まるで黄金色の絨毯を広げたように、一面に広がるススキの草原は圧巻!

箱根町仙石原の台ヶ岳北側斜面に広がる草原はススキの名所として知られ、
「かながわの景勝50選」や「かながわの花の名所100選」にも選ばれている。
約18万平方メートルに自生するススキは、秋の深まりとともに黄金色に色づき、
毎年多くの観光客の目を楽しませてくれる。見頃はススキの穂が出始める9月下旬から11月上旬。
この美しい景観を保持するため、草原に雑木が増えないよう毎年3月には山焼きが行われている。

ススキ草原 今昔物語

仙石原は江戸時代初期まで「千石原村」という地名でした。
昔は一面、樹木もない広大な原野が広がっており、
ここを開墾すれば千石もの穀物が穫れるだろうということから名づけられたそうです。
でも、火山灰土壌と湿地のため、それは夢と終わり、
屋根葺き用のカヤを近隣の村に出荷するのが主な仕事だったとか。
カヤ、すなわちススキです。
いまは美しい風景として多くの人たちに楽しまれていますが、昔は生活の大事な糧だったのです。


仙石原のススキ

2014年10月23日 | ススキ


■周辺を山で囲まれた仙石原は、約2万年前は芦ノ湖の湖底だったといわれます。

3千年前に中央火口丘の神山が大規模な水蒸気爆発を起こし、
大量の岩くずが仙石原のカルデラ床に流れ込んで川がせき止められ誕生したのが湿原化した
仙石原高原です。

仙石原の地名のいわれは、江戸時代の始めに入植した4軒の農家が、
「耕せば千石の米がとれる広い草原」という意味を込めて、
この地を千石原と名づけたものが変化したものだと伝えられています。
また江戸時代には、箱根関所の裏関所として、仙石原関所が設けられ、交通が制限されていました。

現在の仙石原には、旅館、ホテル、企業の保養所などが点在し、
また「箱根ガラスの森」「ポーラ美術館」「星の王子さまミュージアム」「マイセン庭園美術館」
「箱根ラリック美術館」「リ・カ-ヴ箱根美術館」「箱根武士の里美術館」など美術館なども多く、
若い女性に人気のリゾート地となっています。

湿原の道路をはさんで反対側の台ヶ岳の斜面を上り、
かながわの景勝50選に選ばれた群生するススキ草原があります。
草原からは、古期外輪山(箱根カルデラ)の最高峰・金時山(標高1212m)や
丸岳(1154m)、その間にある乙女峠などの秀麗な山々と湿原が調和した
見事な風景を見ることができます。
3月中旬~下旬にはススキ草原で山焼きが行われ箱根の春の訪れをつげる風物詩となっています。



仙石原のススキ