東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

秋の虫の会 後編

2022年10月22日 | イベント
後編も残念ながら秋晴れとはならず曇り空。
この指止まれ!に期待していたアキアカネは、前編と同様に少なく指に止める事が難しい状況。

自然は詠めないから仕方ないので、様々な昆虫を探しながら捕獲しつつ、持ち方、種類や
オスメスの特徴と生態を説明しながら、参加していただいたご家族の皆様と楽しい時間を共有。


モンキチョウ ♂


アオスジアゲハ ♀(異常斑紋タンノ型)



オオカマキリ ♀


ハラビロカマキリ ♀


アキアカネ ♀


娘がアキアカネとは違うトンボを捕まえたと言うので駆け寄ると、それは...

ミヤマアカネ ♂

東京都区部では珍しい久しぶりの区部記録。以前からここでの発生記録は無く、環境を見ても絶対ここで発生した個体では無いと言い切れる。ミヤマアカネはアキアカネの様に長距離を移動する習性を持たないけれど、もしかしたらアキアカネの群れに混じって一緒に移動して来たのではないかと考えられる。ご家族の方々と一緒に観察しながら、時にはこうした大発見を秘めている事がまた楽しい。

脱穀作業中

この日は偶々2週間前に収穫ハザ掛けで天日干していた稲を脱穀するイベントだったので、虫の会に参加していただいた方もお仲間に入れていただき脱穀作業を体験。昔ながらの木製足踏み脱穀機を使用して作業。昆虫観察だけではなく農業体験のブッキングコラボレーションもあり、いつもの2倍楽しんでいただけたようで何より。さらに盛り上げて行きたい。

撮影日:10月16日

秋の虫の会 前編

2022年10月14日 | イベント
自分が先生役で始めた虫の会。嬉しくもご家族の皆様から高評価をいただき、
今回は参加してくださる人数が多く2日間に分けて開催。その前編の模様。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
今回のテーマはアキアカネ、この指止まれ!参加者全員できるまで帰れません!
のはずだったけれど、あいにくの空模様により残念ながらアキアカネが少ない状況。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
それでも頑張って成功させていた子供は、先生の弟子入り間近かに迫るレベルアップを見せてくれた。


Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
網でアキアカネを捕獲したら今回のテーマ違反だけれど、まあ、仕方ない。次回に頑張ってもらおう。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
アキアカネの連結産卵を観察しているとギンヤンマのメスが飛来して、
アキアカネの連結態に襲い掛かり園路に落下して捕食している場面を皆んなで観察中。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
しばらく観察した後、そのギンヤンマのメスを捕獲。
ギンヤンマが狩をする素晴らしい場面は、今回、皆の最高の思い出に残った場面だったと思う。

この日いちばん多く見られたのはカマキリ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
オオカマキリを頭上に乗せてペット気分もまた面白い。
女の子でも怖がらずにカマキリを掴めるとは素晴らしい限り。


Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
何と言っても虫を見る子供達の真剣な眼差しと笑顔が素晴らしい。

枯葉に擬態して逆さ向きで静止するキタテハ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
擬態昆虫の発見難易度は高く上級者レベルだけれど、この先、先生より先に見つけられるようになってくれたら最高に嬉しい。次回は更に虫の眼を鍛えられる越冬昆虫編。ご参加お待ちしております。

撮影日:10月10日

カシナガトラップ作り

2022年09月20日 | イベント
この日は娘とカシノナガキクイムシ捕獲用のトラップ作りに参加させていただいた。

担当の田中さんが予め制作して下さった、2リットルのペットボトルの上部を、一定の間隔に紐で繋ぐ作業。娘の隣でご教授下さる田中さんが野鳥公園のリュウキュウツヤの第一発見者。当時の月間むしの短報に掲載された方ではないのが真実。

先輩の作例を見ながらご教授をいただいている様子。


ペットボトルトラップ

30個繋ぎ合わせて完成。

カシナガは初夏と秋口に活動が活発になるらしく、
このところ一番被害が目立っていると言うウバメガシに設置。

一番下のペットボトル(捕虫器)にはアルコールを入れてカシナガを溺れさせる作戦。
これで本当に獲れるのか?全てを駆除できるを訳でないけれど意外と捕獲実績は高いらしく、
減少には効果覿面とのこと。次回はその捕獲高を見せてもらいたい。

午後からはトンボ捕りに夢中。

縄張り飛翔していたギンヤンマを狙う姿。アドバイスはトンボの動きを良く見て、ヤンマの後ろから素早く網を被せる事。果たしてゲットなるか?

残念ながら捕らえた瞬間を撮る事は出来なかったけれど、初めてギンヤンマをゲット!


その後も夢中でシオカラトンボを捕獲していた。

お友達もシオカラトンボを腕に止めて観察。

笑顔でトンボと親しむ子供達の姿もまたいい雰囲気。

自然とトンボを楽しみに、また遊びに来よう...

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:9月10日

虫の会 真夏編

2022年08月17日 | イベント
曇り空により少し暑さが柔らいだこの日は恒例の虫の会。今回、目標の昆虫はカブトムシとクマゼミ。


Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
前日の下見では残念ながらカブトムシの姿はなく、猛暑でダメかと思っていたところ、
当時、開始早々に樹液場をチェックすると、幸運にもカブトムシのメスが出てくれていた。

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
シラカシの樹液場にはもう一頭のメスが、片翅を失いながらも逞しい姿を見せてくれた。

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト

休憩時間にはトンボとセミの羽化殻を用いて種類とオスメスの見分け方を説明。

休憩後、無事にクマゼミもゲットできて目標達成。

開催当初は何処に虫がいるのか分からない様子だったのに、
今では虫の見つけ方、採り方、掴み方が格段に上達している様子に感じられて嬉しい限り。
次回は秋真っ只中、アキアカネよ、この指止まれ!全員出来るまで帰れません編を予定。
アキアカネがたくさんいるタイミングに合わせられるのかが自分にとって重大な任務。
勿論、アキアカネにも頑張ってもらう予定だけれど...


撮影日:8月7日

7月の虫の会

2022年07月08日 | イベント
この日曜日は恒例の虫の会。

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
曇り空により猛暑が少しやわらいでくれたフィールドで、熱中症対策を万全にしてご家族で虫探し。

娘が捕まえたシオカラトンボ ♂

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
自然と触れ合い、生きものを知ってもらいと思い、始めて今回で4回目の開催。最初の頃よりも子供達の虫探しと捕獲の技術が上達している様子にあり、ギンヤンマを捕まえたお母さんにも驚かされた。捕まえた昆虫の持ち方と生態や生息環境などを解説するのが自分の役目。すると、娘が黒と黄色のトンボを捕まえたと走って来た。それは...

タイワンウチワヤンマ ♂(未成熟)

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
東京都で小学生がタイワンウチワヤンマを捕まえたのは初めてかも知れない。


タイワンウチワヤンマ ♂(未成熟の複眼)

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
少し前の記事に枝先に静止していた未成熟の撮影をUPしたけれど、今回ははっきりと未成熟の証であるチャコールグレーの複眼を確認する事ができた。因みに成熟した個体の複眼はグリーンになる。翌日、事前に公園管理者からNPO法人 東京港グリーンボランティアの調査として特別に許可を頂き、休園日を利用し保護地区内の池でタイワンウチワヤンマの羽化殻調査をおこなった。その結果、羽化殻の発見に至り、確実に発生している真実を突き止めた。毎年、調査を行い調査報告書を作成したい。

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
捕まえた昆虫は観察した後、全てリリース。ここでは生きものの持ち込み持ち帰りが禁止されているのでルールを守った観察を楽しみたい。次回は8月、カブトムシ(運が良ければ)とクマゼミ編かな。

安倍元総理大臣が銃で撃たれて亡くなられたと言う衝撃的なニュースが飛び込んで来た。安倍元総理と言えば、東日本大震災の復旧、復興、新型コロナウィルスの蔓延を防ぐ為、緊急事態宣言の発出、感染症が長期化する中、生活支援を受けられるように臨時特別給付金の支給など、迅速なご判断で国民を支えてくれたご活躍が今でも強く印象に残っている。ご冥福をお祈りいたします。

撮影日:7月3日