ネアカヨシヤンマの羽化観察を堪能したのち、山中を出て次に向かった先は人里にほど近い谷戸の溜め池。
溜め池
西田さん撮影。水質はあまり良くはないがアシと花をつけたカナダモが一部に見られ、開放水面が多く確保されている環境池。水面に浮いて見える黄緑色の物体はアオミドロ。そして、写真中央の水際でうずくまっているヤツは僕。何を撮影していたのかは後ほど。
この溜め池ではムスジイトトンボの姿が多数見られ、交尾や産卵の時を迎えていた。
ムスジイトトンボ (交尾)
D300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
都内でも沿岸部の池沼に多いとされ、その分布域からすると都立東京港野鳥公園内の池にも、ゴッソリと生息していてもおかしくはない種類なのだが、今のところ確認はできていない。
水際を歩きながら羽化個体でもいないか探していると、連結産卵をおこなう別種のトンボを発見した。
両種ともにオスは目を惹く美しいブルーを魅せる。ムスジイトトンボは池の中にある藻類を産卵植物として好み、ホソミオツネントンボは水際に生えるイネ科やイグサ科などの細く柔らかい植物を好んで産卵する。両種ともに抽水、沈水などの水生植物と密接な関係にあり、そういった水生植物との繋がりからトンボを知るのもまた楽しい。
撮影日:6月22日
撮影地:千葉県房総丘陵
溜め池
西田さん撮影。水質はあまり良くはないがアシと花をつけたカナダモが一部に見られ、開放水面が多く確保されている環境池。水面に浮いて見える黄緑色の物体はアオミドロ。そして、写真中央の水際でうずくまっているヤツは僕。何を撮影していたのかは後ほど。
この溜め池ではムスジイトトンボの姿が多数見られ、交尾や産卵の時を迎えていた。
ムスジイトトンボ (交尾)
D300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
都内でも沿岸部の池沼に多いとされ、その分布域からすると都立東京港野鳥公園内の池にも、ゴッソリと生息していてもおかしくはない種類なのだが、今のところ確認はできていない。
水際を歩きながら羽化個体でもいないか探していると、連結産卵をおこなう別種のトンボを発見した。
ホソミオツネントンボ(連結産卵)
D300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
水際でうずくまりながら撮影していたのがコチラ。写真はペアとなりイグサ科であるコゴメイの茎中に産卵をおこなっている様子。このメスは褐色の強い個体であるが、オスよりも少し薄い水色になるタイプのメスも見られる。越冬から覚め成熟した個体が、田植えの時期と同時に姿をあらわし、生殖活動をおこなうホソミオツネントンボ。房総の田植えはゴールデンウィークに行われ、すでに生殖活動期のピークは過ぎているものの、こうして産卵するペアの姿が観察できて嬉しい。殆どのトンボは幼虫(ヤゴ)の期間が長い種類が多い中、このホソミオツネントンボは成虫の期間が非常に長く、越冬期間を含めて10ヶ月以上この姿で生存を続けているタフなトンボ。細身ながらもそのタフな部分にも魅力を感じ、発見すると必ずカメラを向けたくなるお気に入り。場所によってはそろそろ次の世代が羽化を始める頃だ。D300S+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
両種ともにオスは目を惹く美しいブルーを魅せる。ムスジイトトンボは池の中にある藻類を産卵植物として好み、ホソミオツネントンボは水際に生えるイネ科やイグサ科などの細く柔らかい植物を好んで産卵する。両種ともに抽水、沈水などの水生植物と密接な関係にあり、そういった水生植物との繋がりからトンボを知るのもまた楽しい。
撮影日:6月22日
撮影地:千葉県房総丘陵