東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

露に包まれたトンボ

2021年10月26日 | トンボ
この土曜日は久しぶりに早起きして、夜明け前から都下のトンボフィールドに車を走らせた。

まず早朝はレインジャケットとウェーダーを着て、放射冷却により朝霧が発生している河川敷の草地にそっと足を踏み入れ、翅を休めている赤トンボの姿を探した。

すると...

ミヤマアカネ

ミヤマアカネの寝床はブッシュの中や葉の裏側などではなく、剥き出しのまま静止している。放射冷却の影響により全体が細かい露に覆われている状態。真夏の最高気温からこの時期の最低気温まで、かなりの気温差があるけれど大丈夫。

ミヤマアカネ

眼が慣れて来ると次々に発見できた。コセンダングサの種子に静止して翅を休めている姿。

ミヤマアカネ

キラキラと光り輝く翅の様子は逆光で撮影した方がより引き立つ。

オツネントンボ ♀とマユタテアカネ

枯れたオオブタクサの葉にしがみつく様に翅を休めていた両種。マユタテアカネは露に覆われた翅が重いのか、少し閉じ気味で垂れ下がる様子を見せていた。朝日が当たり始めると見る見る内に露が蒸発してしまうので、日向での撮影は時間との勝負。また、水辺に隣接した草地もトンボの棲家、寝床として必要であると言う事が理解できた。

全てNikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:10月23日


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