東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

雨のフィールドで

2022年07月20日 | いろいろ
日曜日は観察会の講師だったので下見をしに、雨の野鳥公園に訪れて虫探しを楽しんだ。

ニイニイゼミ ♂

例年6月下旬ごろから発生し、高周波の音が聞こえ始めると、セミシーズンの到来を知らせてくれる役割的存在。東京では今がちょうど最盛期。他のセミよりも樹皮に擬態した体色が優れていて、この複雑な模様にはいつも見惚れてしまう素晴らしさを持つ。指でつついたら鳴いて逃げたのでオスと判明。

ヤブキリ ♂

ハルジオンの花粉を食べていた、あの小さな幼虫からは想像できない、手で捕まえたら噛まれそうで怖い大型のバッタに成長。晴れている時は暑さを避けているのか、あまり姿を見せてはくれないけれど、この日は葉上に姿を見せている個体に多く出会えた。成虫は昼間でも鳴くようなので、いつか鳴いている姿を撮影したい。

クワカミキリ

6月中旬ごろクワの若枝の樹皮が剥がれている状態を確認できると本種が出ている証。大型のカミキリムシだけれど、かなり敏感で枝に少しでも触ると直ぐに落ちたり飛び逃げるので撮影時は慎重になる。

ヨツスジトラカミキリ

体色も動きもアシナガバチに擬態して野鳥などの外敵から身を守る様子にある。ヤブカラシやアカメガシワの花に訪れている姿を目撃するけれど、花が無い草はらでも良く見かける。

カブトムシ ♀

樹液場をチェックするとカブトムシのメスがクヌギに訪れていた。湿度が高いこの時期は、晴れて暑い日よりも、多少の雨や曇り空の方が出会える昆虫の種類が多い。翌日の観察会もこの下見の時と同じ種類の昆虫を観察する事ができた。参加された方々に楽しんでいただけたようで何よりです。

全てNikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

撮影日:7月16日


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