異例

例年、ホソミオツネントンボが羽化する水辺に訪れてみた。ただ、到着が遅く殆どが羽化を終えていた時間だった。そんな景観の最中、辺りを見回した眼に飛び込んで来たのは様子がおかしい連結を発見。
それは...
ホソミオツネントンボ １世代前の成熟オスと羽化後の未成熟メスの連結

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
ホソミオツネントンボは１年１世代。６月から８月に羽化の時期を迎え、その後、林の中で生活をしながら成虫の姿で越冬。そして、春になると体色がブルーに変色して成熟し交尾や産卵と言った活動最盛期を迎える。この写真のオスは１世代前の個体で、およそ１年ほど生き長らえている長寿。この時期には殆ど同世代のメスが見られないところに次世代が羽化の時期を迎えた。そこで、羽化したばかりの次世代の未成熟のメスを捕らえて、強引に交尾を仕掛け連結した異例な連結パターンに遭遇、偶然にも撮影が叶ったという訳。メスの翅には少しダメージが見られたので、オスを振り切って逃げられ無かったのかも知れない。今回は２世代による異例な連結シーンとして、東京都に於けるホソミオツネントンボのまとめの記録を更新したい。

撮影日：７月２２日