東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

秋モード

2021年09月28日 | トンボ
敬老の日も朝から晴天だったので、久しぶりに都下のトンボフィールドへ向かった。朝一はホソミイトトンボの羽化がまだ見られる事に期待して、発生水域で捜索を試みたが発見できず。朝のうちは気温が低い為、活動する種類に限りがある中、楽しませてくれたのがこの両種。

アジアイトトンボ(交尾)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

アオモンイトトンボ(交尾)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
朝の陽射しを意識した逆光気味のアングルで撮影。両種とも主に朝から午前中に交尾が見られ、午後からメスの単独産卵が見られる。前日とは違う池だけれど、今年は各地での発生状況が良さそうで何より。気温が上昇してきたタイミングで、ミヤマアカネが好む陽当たりの良い細流に入った。すると...

ミヤマアカネ(交尾)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
ミヤマアカネの生殖活動は主に午前中。気温がぐんぐん上昇していつの間にか残暑に。連結産卵に期待していたけれど、暑さのせいか、殆ど草深い中に入り込まれてしまい産卵の撮影は断念。

ミヤマアカネ ♂(未成熟)

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
やっぱりトンボも暑かった。暑さを避ける逆立ち姿勢、オベリスクのポーズを披露。早く発生した個体は生殖活動の最盛期に入っているけれど、まだ未成熟の個体も多少見られた。ここでは羽化の時期が長く7月上旬からスタートして9月上旬まで見られる。ミヤマアカネを観察していると日本最大級のヤンマが縄張り占有を始めた。

オニヤンマ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
明るい場所で飛翔撮影のチャンスと思い、カメラを構えて待機していると直ぐに静止。ワザと飛ばしても直ぐに静止する始末。広角レンズで寄っても逃げないところを見ると、日向で活動するトンボにとっても活動を停止させるほど厳しい残暑だったのかもか知れない。自分も暑さを避けて木陰でトンボ撮影が楽しめる水辺に移動。

ここはリスアカネが多産する水辺環境

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

リスアカネ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

リスアカネ(連結産卵)

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
なるべく明るい場所で産卵する個体に絞って撮影。するとそこにナツアカネのメスも産卵に飛来。

ナツアカネ(単独産卵)

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
リスアカネ、ナツアカネ共に生殖活動は日中。正午前後に多い。

池の手前の浅い流れではアキアカネが産卵の最中。

アキアカネ(連結産卵)

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
アキアカネの生殖活動は主に午前中。打水の瞬間は撮れたけれど残念ながらオスの複眼はピンボケ...惜しい。また頑張ろう。いよいよ本格的な赤とんぼシーズンが到来した。この先も産卵シーン奇跡のジャスピンを目指して楽しみたい。

撮影日:9月20日 敬老の日


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