東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

2月下旬の越冬トンボ

2024年02月25日 | トンボ
再び2月らしい寒さに戻った土曜日は、インフルエンザの拡散を懸念して誰にも会わない場所を選択。
越冬トンボを探しに都下のフィールドへ。到着して間もなく、くしゃみ連発...花粉症のシーズン到来。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+ZX C-PL
1980年代の大井埠頭(現在の品川区八潮と大田区東海)がこんな景色だった。運河ではマハゼ、マコガレイ、野池ではギンブナ、大型のアメリカザリガニが入れ食い。草地はオオカマキリ、チョウセンカマキリ、トノサマバッタの宝庫。初夏はヒバリの囀りが帰宅後も耳に残っていた記憶を思い出した。
あの頃と比較して増えたのは人間の生活圏だけ。

水溜りを覗くも何もいなかった。例年3月に雨次第だけれどニホンアカガエルの卵塊が見られるはず。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+ZX C-PL

イノシシに穿り返された痕跡が以前よりも目立っていた。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+ZX C-PL

いろいろ観察を楽しみながら、ようやく本命を発見。

オツネントンボ ♂

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
このオツネントンボを発見した矢先に、運よく同じ低木の枝分かれでホミオツネントンボも発見。
気温が低くて飛べない日を選び背景抜けが良かった個体と出会えたので広角レンズでそっと寄った。
トンボが主役で背景と周辺は雰囲気程度で十分なのでこの時の絞りはf4。マクロレンズもf4。
絞りの設定は好みによりけりなのでフルサイズ機を使用している方は参考になれば嬉しいです。

ホソミオツネントンボ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
オツネントンボとホソミオツネントンボの見分け方が解らない方は画像をクリックして観て欲しい。
前翅と後翅の縁紋が重なる重ならないが代表的な見分け方だけれど、かなり近寄らないと縁紋は確認できないので、身体に入る斑紋(まだら模様)と止まり方でも見分けられるようになろう。

ホソミオツネントンボ ♀

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ホソミオツネントンボの擬態能力は素晴らしいとしか言いようがないトンボの次元を超えたトンボだ。
今回の知見では北風が避けられる場所に集まっている様に感じた。5時間の捜索でも残念ながらホソミオツネントンボのオスを発見できず。オツネントンボの生殖活動は1ヶ月後に迫る。まだ雨が欲しい。

合わせてご閲覧ください。
ホソミオツネントンボ(越冬の魅力に迫る)
ホソミオツネントンボ(越冬明けから秋までの魅力に迫る)

撮影日:2月24日


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