連結されたメスにかなりの違和感が見られたので密着した。
ミヤマアカネの場合、アカネ属の中でもオスと同色型の腹部上面が赤化するメスは出現しない。
また、この連結された下の個体は、翅の縁紋が白くメスの特徴が見られている。
オスの特徴である第2節に見られる副生殖器があり、またメスの特徴でもある服部第8節下に見られる突起も確認できる。
尾部上付属器を拡大して見ると、左右で発達が異なり奥がオスで手前がメスの尾部上付属器と確認できる為、雌雄モザイクと判断できる。一般の方が見たら何だか良くわからん?ですが、世界的生物学業界に於いては貴重な大スクープ。ナショナルジオグラフィックものです。
雌雄モザイクとは、一つの個体でオスの形質を持つ部分と、メスの形質を持つ部分が混在していることを言う。左右半分が綺麗に分かれている個体もあれば、部分的に分かれた個体もあり、雌雄モザイクの発生率は10,000分の1と言われている。
全てNikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
撮影日:9月17日