昨日のまだよく分ってない時点からの続き・・
11時前ホテルを出るころには下水の処理能力を軽くオーバーしたのだろう。流れをともなって急激にかさを増していく。雨は本降りだ。
通りからはさっきまであんなにいた車も人も姿を消していく中、重い荷物を持ったまま約400m先のバスが出るスワグマンホテルへ意を決して出撃。水かさはもう膝上まできていて黒い水の中はまったく見えない。途中優しい(でももちろんチップ狙い)おじさんおばさんに手を引かれどうにかスワグマン到着。傘はさしていたもののバックパックの中身までズブヌレ。。
1140バス発車。服も着替え、あーこれであとは2時間後の1330のアンヘレス到着を待つだけだと思った。街中はすでに水浸し。エンジンの止まった車、バイクを押すやつなんかもいてすでに大渋滞。でもさすがフィリピン人はラテンのノリではしゃいでるやつも。いたるところでバスは立ち往生。動いても数十メーター動いては止まるの繰り返し。。
到着予定時間を過ぎてもまだマニラさえ出てない感じ。すっかり外は暗くなりようやく高速に入ってもほとんど流れる気配なし。このバスにアテンドしているおばちゃんに聞くと台風が来ていてこういうのは3ヶ月ぶりとのこと。スーパーバッドラック。
夜中1時を回ってようやく雨が小降りになり高速道路には疲れ果てた人たちが道路に出て体を動かす。その様子はまるで災害から逃げ惑う映画の1シーンのようであり、ジプニーにぎゅうぎゅうに詰め込まれた人たちは難民そのものであった。トイレにいついけるかもわからないので彼女はまったく水分を取らずに我慢。
ようやく空が明るくなりかけたころようやく流れ出し東の空がオレンジ色に染まる6時過ぎようやく到着。2時間の距離を18時間半かかるなんてありえない。。これだけ時間あったらルソンの北の端までいけたんじゃないのか。。すっかり疲れ宿探しをする気力もないので降りたところの宿にチェックインし隣のレストランで朝食。
その後ニュースを見るとマニラでは26日、6時間で約1か月分に相当する雨が降った。これは過去40年で最も多い降水量で増水した川に流されるなどして少なくとも51人が死亡したとのこと。
おとろしい。。