5/9 マドリッド
もうこの旅も終盤だと言うのに朝も相変わらずちんたらしてたら11時。今日は空いてた安い部屋に移る。
12:20メトロでAtocha Renfe駅到着。すぐ乗れると思っていたアトーチャ駅発トレド行きは本数少なく次の13:50まで待たされることに。今日は午後7時から闘牛見に行くことにしていたためトレドでの時間が結果的にほとんど取れなくなり、朝ゆっくり寝てた自分にまたまた自己嫌悪。
乗る列車Avantは日本でいう新幹線。席は広々。
快適すぎてまたほとんどを寝てすごす。30分後の14:20あっという間にトレド到着。雨の中5ユーロの観光バスでタホ川に沿ってトレドの街を外から見渡す。エル・グレコの愛したトレドは白く輝く美しすぎる街。観光バスの2階で段々強くなる雨に右半分ずぶぬれになりながらシャッターを押し捲る。
アルカサルでバスを降りあてもなく街を歩く。さっきまであんなに降ってた雨は上がり一気に青空が広がる。さっきの雨はなんだったんだ。。30分早く上がってくれたらすごすぎる景色が俺のものになったのに・・。
【カテドラル】
日曜ということもあってお店はかなり閉まっていて活気がいまひとつであったが街自体は訪れたスペインの中で明らかに毛色が違っていて趣き深い。1泊パラドールで泊まってみたかった。
帰りの列車は17:30。焦るようにローカルバスでトレド駅に戻り、また車内で爆睡。
18:00マドリッド・アトーチャ到着。地下鉄を乗り継いでVentas駅へ。地上に上がったらそこはラス・ペンタス闘牛場で周りは既に人でいっぱい。一気に気持ちが盛り上がってくる。
ソンブラ(日陰。日向より高い)テンディド(1階)の席を30.3ユーロで購入し18:45場内へ。クッションも1.2ユーロで調達し自分の席へ着く。場内はほぼ満席。
アリーナに光と影が半ばする19:00ファンファーレとともにマタドール、ピカドール、バンデリーリョ登場。ついに闘牛劇場開幕!
●さてここで闘牛の流れ●
1.牛の登場。これから起こる悲劇を知らずに元気よく走って入ってくるのがイタイケ。
2.助手たちがマントを振り牛を走らせる
3.ピカドールが2回槍で牛の背中をグリグリ突く(血が一気に噴出す。ここが見ていて結構きつい)。
【目隠しされ訳も分からないまま牛に突進される馬もかわいそうで実際時々牛に転がされていた】
4.バンデリーリョが2本ずつ3回短銛を牛の背に打つ。
5.満を持して真打ちマタドール登場。
ムレータと剣を使って演技する。
【牛と人のダンスが流れるように連続すると「オーレ」の掛け声と拍手が起こる】
6.仕留め。
【このポーズから仕留めにいく】
【牛を苦しませず一瞬にしてとどめを刺すのが美しいらしい】
【死に切れない牛には後頭部にナイフが入れられる】
7.見事な演技には観客から白いハンカチが振られマタドールはかっこよく場内一周!見事じゃなければ拍手なく即退場で終了。
3グループが2回づつ演技をして計6回。つまり6頭の牛が天国に。最初の2,3回はまだ興味を持って見れたがあとは同じことの繰り返しのように思えてしまう。
夜9時を回ると太陽も沈みようやく最後の演技。最終回の6回目に登場のマタドールは1回目それほど見所もなく終わった人。なんか動きが荒いなーと思ってみていたら牛(この牛がまた今日の中で一番元気であった)を避け切れずに鋭い角の餌食になり何度か転がされる羽目に。抱えられてあっというまに退場。(ちなみに牛は他のマタドールにきっちりとどめを刺された)
こんなこともあるんだな。角の刺され所が悪ければ即死もある。命を張っているというのは本当であった。21:20終了。
スペインの国技、闘牛。見ることができていい経験だったけれど、もういいかな。文化として理解するにはちょっと難しすぎた。20分後には刺されて天国に行く事を知らずアリーナに飛び込んでくる牛がとにかくかわいそうで。。(前の席に座っていた女性は1回目が終わると彼を置いたまま出て行った・・)
午後10時頃ソルに戻り、前回行った日本食レストランに行ってみたら閉店。味噌汁飲みたかった。。変わりにBARで生ハムクロワッサン。