ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

ながめわびぬ秋より外の宿もがな野にも山にも月やすむらむ

2018-01-21 03:05:45 | 古今抜粋

ながめわびぬ秋より外の宿もがな野にも山にも月やすむらむ    式子内親王


新古今からもってきた。式子内親王は感性の優れたかなりの詠み手である。

物思いに凝りてさみしくてたまらない。秋のほかのやどが欲しい。空の月が野にも山にも安らいでいる。

昔も今も、秋というものは人の思いを誘うものらしい。月のように澄み渡った心でいればこんなに思い悩むこともなかろうということだろう。


月影の野にたゆたひてたまゆらのやすらひをこふ寂静の夜    揺之






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